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国会議員、学識者、業界関係者ら510人が出席

川田工業 創業100周年感謝の集いを開催

公開日:2022.10.04

 川田工業は9月29日、同社創業100周年を記念して、ホテルニューオータニで『川田工業創業100周年感謝の集い』を開催した。国会議員、学識経験者、業界関係者など510人が出席する盛大なものとなった。

 同社の川田忠裕社長は、創業100周年を記念した挨拶で次のように述べた。


挨拶する川田忠裕社長

510人が出席

川田忠樹氏ご夫妻も出席されていた

 「川田工業は、刀鍛冶の技術を持った鍛冶職人であった川田忠太郎が、妻のいとと共に富山県福野町に鐵工所を1922年(大正11年)に興しました。その小さな鐵工所が、昭和の戦前や高度成長期、平成、令和の幾度もの時代の荒波をのり越えて今に至っています。当初は鐵工所として誕生しましたが、今では橋梁・鉄骨建築分野では業界でも大手と呼ばれるようになり、グループとしては鉄だけでなくコンクリートやプレビームなど(合成構造も)取り扱うなどしております。また、ICT、航空、ヒト型ロボットなど、グループの多岐にわたる事業は、いずれも社会生活になくてはならないものであると自負しております。今日、私たちがあるのも、皆さまからの多大なるご支援・ご愛顧の賜物であると、心より感謝申し上げます。

 ロシアとウクライナの戦争が生じるなど、社会環境が本当に激しく変化している中で100周年という大きな節目を迎えることが出来ました。川田工業をはじめとした川田グループは先人たちが築いてきた歴史を振り返って、社員一人一人が私たちが誇る社風である「誠実、技術、確実」をしっかりと胸に刻んで、「独創自律」という精神、「安心で快適な生活環境の創造」という理念に則り、社会に貢献できる企業を目指してこれからも努力していく所存です」。

 祝辞は、太田昭宏、船田元両衆議院議員や、学識経験者を代表して城西大学学長(東京大学名誉教授)の藤野陽三氏から送られた他、斉藤鉄夫国土交通大臣からビデオメッセージが届けられた。

 祝辞の中で、藤野氏(右写真)は「川田忠樹さんは非常に東京大学の橋梁研究室に縁が深くて、伊藤學先生と一緒に兄弟のように学ばれていたと聞いています。川田さんは、色々な本を書かれていますが、02年にはそれまでのお仕事をまとめられた本を書かれて、それもすぐに英語に訳されるなど、橋梁の伝道師のような役割も担われています」と川田忠樹氏の業績に敬意を示し、また「川田工業の生まれた富山は、豊かな生活が行われている県で「富山は日本のスウェーデン」と呼ばれることもありますが、川田工業はその県を代表するリーディングカンパニーとしてこれからも富山を引っ張っていってください」と創業100周年のエールを送った。

 齋藤大臣は設立100周年を讃えると共に「これまでの事業を一層充実され、ますます国民生活の安定に寄与されることを期待します」と述べた。一方で「私は建設会社の研究所の鉄骨グループに入り、超音波探傷の技術で博士号を取得しましたが、その時に川田工業の皆さんと一緒に働き、技術開発をさせていただいたことを心から感謝しております」と自身が技術者として川田工業と協力したエピソードも披露した。


斉藤大臣のビデオメッセージ/太田氏、船田氏も祝辞を述べた

 

 鏡開きでは、国会議員、業界関係者、藤野氏や池田尚治横浜国立大学名誉教授、松井繁之大阪大学名誉教授、三木千壽東京都市大学学長などが壇上に立ち、執り行った。


華やかな鏡開き/余興として越中いさみ太鼓も披露された

 中締めの挨拶では、川田建設の川田琢哉社長(右写真)が壇上に立ち、川田忠樹氏から言われている「酒は良いほうに馴染む」という言葉を取り上げ、様々な優れた方の考えを取り入れていくことの大事さや、社内においても社員一人一人がどんなことに優れているかを見極め、能力の向上に図ることをこれからも行っていくことを述べた。

 

 

 

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