道路構造物ジャーナルNET

大規模更新事業 計画どおりに進捗

首都高速道路 日本橋区間地下化事業 本体工事の工事公告が完了

公開日:2022.09.29

 首都高速道路の前田信弘社長(右肩写真)は28日の定例記者会見で、日本橋区間地下化事業、東品川桟橋・鮫洲埋立部更新事業、高速大師橋更新事業が概ね計画どおりに進んでいると述べた。全体の通行台数は3月以降、回復の兆しがみられるとした。
 日本橋区間地下化事業は、本体工事(常盤橋地区トンネル工事、シールドトンネル工事、6号向島線接続地区上部・橋脚・基礎工事)の工事公告が完了し、2024年3月から4月に工事契約の予定。21年4月に呉服橋・江戸橋出入口撤去工事に着手し、現在は橋桁撤去工を実施中で、年内に江戸橋出入口の橋桁撤去を完了する予定としている。
 東品川桟橋・鮫洲埋立部更新事業は、完成済みの更新上り線と東京モノレールに挟まれた狭あいな空間で「更新下り線工事」を実地中だ。東品川桟橋部は、橋脚の設置、橋桁の架設工を実施するとともに床版工を順次開始しており、橋脚の設置は約8割完了。鮫洲埋立部は、プレキャストボックス設置、床版工を実施しており、プレキャストボックス設置は約8割完了している。
 高速大師橋更新事業は、大ブロック橋桁の水上運搬と橋桁移動設備上での新設橋の組み立てが概ね完了している。今後、高欄・舗装・遮音壁・電気配線などの附属施設物工を実施する。2023年度には、約2週間の通行止めにより既設橋および新設橋を河川上で移動する架け替えを実施する予定だ。通行止めの詳細は決まりしだい報告する。
 最近の通行台数状況は、新型コロナウイルス感染症拡大防止に伴うまん延防止等重点措置や降雪の影響があったものの、3月以降通行台数に回復の兆しがみられる。前年に東京五輪での交通対策などにより通行台数が減少していたため、7月は前年同月比10%増、8月は同17.8%増となった。今後も底堅く推移していくとみているが、引き続き動向を注視していく。


日本橋区間地下化事業(左)と東品川桟橋・鮫洲埋立部更新事業(右)の進捗状況

高速大師橋更新事業の進捗状況

お問い合わせ
当サイト・弊社に関するお問い合わせ、
また更新メール登録会員のお申し込みも下記フォームよりお願い致します
お問い合わせフォーム