協会を120社に拡大 循環式ブラスト工法のグリーン購入法の特定調達品目化目指す
日本鋼構造物循環式ブラスト技術協会と循環式ブラスト工法研究会を一本化へ
一般社団法人日本鋼構造物循環式ブラスト技術協会と循環式ブラスト工法研究会は、8月26日、名古屋市のTKPガーデンシティーPREMIUM名駅西口で中間報告会を開催した。循環式ブラスト工法は2021年度185件、275,727㎡と昨年度の15%増の工事実績となっている。
山田博文会長(右肩写真)は挨拶で「まずは2年ぶりに中間報告会を開けたことを嬉しく思います。現在、材料費の高騰など懸念材料はありますが、当会を含めた橋梁のリニューアル事業は依然明るい兆しを見せています。循環式ブラスト工法は、令和3年度リデュース・リユース・リサイクル推進功労者等表彰において、その最高位の賞である内閣総理大臣賞を受賞しました。また、2年ほど前から進めていた建設技術審査証明もこのほど取得し、これからはこの証明が、循環式ブラスト全体の物差しになると思います」と語った。また、「建設技術審査証明の取得を契機に『循環式ブラスト工法』を公共工事におけるブラスト工法は循環式ブラスト工法でなくてはいけないとするようにグリーン購入法の特定調達品目に定めていただけるよう協会として強く働きかけていきます」と述べた。
会場の様子
一般社団法人日本鋼構造物循環式ブラスト技術協会に循環式ブラスト工法研究会を吸収する形で一本化し、同協会会員を一気に120社程度まで増やすことで、技術開発や、技術展開のスピードを上げ、発注者や業界団体に働きかける力を上げていく方針も合わせて示した。「鋼橋の素地調整の分野では最大の団体となる」(山田会長)。また、同協会は「建設技術審査証明で示された基準や、会としての基本的な考え方に賛同していただける団体や会社であれば、ぜひ加わっていただきたい」(同)としている。会の一本化は来年2月の総会で決議を行う予定だ。
今報告会では、循環式ブラスト工法研究会では、ケント工業、雅建設工業、開成ペインテックス、後藤塗装、アイズ総合、アズプラン、サンロードの各社が新規入会し、東和建設、濱田工業、中部塗装の3社が準会員から正会員に昇格した。
新規会員(左からケント工業、後藤塗装、サンロードの出席者)