高速道路も2路線で通行止め、道路の損傷、橋梁の流失なども発生
2022年8月3日からの豪雨により30水系85河川で氾濫が確認
2022年8月3日から続く豪雨で、国内各地が被害を蒙っている。8月12日6時現在では、30水系85河川で氾濫が確認された(12日午前5時時点)。
直轄河川では3水系3架線において、最上川水系の最上川水系最上川(山形県)の5か所、米代川水系米代川(秋田県)の 1か所、梯川水系梯川(石川県)の1か所でそれぞれ氾濫が生じた。
各都道府県が管理する河川においても30水系82河川で氾濫が確認されている。
内訳は、北海道管理河川は4水系 5河川で、松倉川水系湯の川、ウツツ川水系ウツツ川、ピシュクシュウツナイ川、中の川水系サンナス川、天塩川水系音威子府川。青森県管理河川は6 水系 13 河川で、蟹田川水系蟹田川、奥入瀬川水系奥入瀬川、高瀬川水系二ッ森川、川去川、岩木川水系相内川、平川、大秋川、尾別川、中里川、宮野沢川、山田川、津梅川水系津梅川、中村川水系中村川。岩手県管理河川は3水系8河川で、馬淵川水系馬淵川、安比川、二ッ石川、十文字川、北上川水系北上川、松川、葛根田川、新井田川水系瀬月内川。秋田県管理河川は2水系5河川で、米代川水系糠沢川、桧山川、下内川、羽根山沢川、馬場目川水系三種川、山形県管理河川は3水系8河川で、最上川水系福田川、三合田川、田沢川、市の沢川、小白川、萩生川、赤川水系西大鳥川、荒川水系荒川。福島県管理河川は1水系3河川で、阿賀野川水系一の戸川、高橋川、奥川。新潟県管理河川は9水系 20河川で、三面川水系新屋沢内川、前ノ川、大須戸川、小揚川、関口沢内川、薦川、葡萄川水系葡萄川、大川水系中継川、勝木川水系勝木川、阿賀野川水系中田川、石川水系百川、信濃川水系浄土川、荒川水系前川、堀川、烏川、乙大日川、落堀川水系新金山川、柴橋川、舟戸川、貝屋川。石川県管理河川は1水系7河川で、梯川水系鍋谷川、仏大寺川、滓上川、光谷川、館谷川、郷谷川、木場潟川。岐阜県管理河川は1水系1河川で、木曽川水系水門川。福井県管理河川は1水系11河川で、九頭竜川水系暮見川、皿川、羽生川、田島川、和田川、磯部川、江端川、七瀬川、大塩谷川、鹿蒜川、河野川。滋賀県管理河川は1水系1河川で、淀川水系高時川。
山形県飯豊町の小白川が白川に合流する箇所の氾濫状況/小白川の氾濫状況(JR米坂線渡河部の直前)(いずれも井手迫瑞樹撮影、以下同)
山形県飯豊町内を流れる萩生川の氾濫状況/同川を渡河する二反田橋は橋面上まで土砂や流木が達していた
高速道路は北陸自動車道敦賀IC~今庄IC間(下り線)、日高自動車道日高門別IC~日高厚賀IC間で土砂流入の発生による通行止めが続いている。直轄国道では国道228号の北海道福島町~松前町の間で土砂流入による通行止めが続く。また、補助国道では8路線13区間、都道府県など自治体管理道路では6県38区間で通行止めが続いている(12日午前5時時点)。
萩生川を流れる弥五郎橋(飯豊町道寺分線、橋長17.1m)は両橋台背面が流失していた/飯豊町の小白川渡河部にある山形県道10号大巻橋の橋梁流失状況
鉄道ではJR東日本の津軽線、五能線、奥羽線、米坂線、磐越西線の5路線で橋梁や道床などの被災が生じている(12日午前5時時点)。
JR東日本 米坂線小白川渡河部の桁落下状況
JR東日本 磐越西線濁川橋梁の洗堀状況
(2022年8月末に『現場を巡る』で福島県喜多方市、山形県飯豊町、小国町、新潟県関川村、胎内市、村上市を取材した詳報を掲載します。)