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交通規制期間の短縮に寄与

日綜産業 阪神高速道路の大規模修繕工事でクイックデッキとクイックパネライトが採用

公開日:2022.07.21

 日綜産業の先行床施工式フロア型システム吊足場「クイックデッキ」と内部脱着式採光防音防護工システム「クイックパネライト」が、大阪市西区で工事が進む「阪神高速道路 東大阪線鋼桁大規模修繕工事(その1)」(発注:阪神高速道路/施工:IHIインフラシステム)で採用された。
 本工事は、東大阪線(大阪港線)阿波座付近の本線桁と拡幅桁の間に設置された縦目地を撤去し路面を連続化するもので、RC橋脚を拡幅し、拡幅桁の支点を本線桁と同一支承線上とした鋼2主鈑桁に架替え、床版および横桁を連結して一体化するもの。また、拡幅桁を支持しなくなった鋼製橋脚は横梁を拡幅して、地震時水平力に抵抗する構造に改良する。
 クイックデッキは中央大通りとなにわ筋が交差する阿波座1丁目の交差点上部に設置した。現場はなにわ筋上に位置していて、通行規制が比較的広範囲になるため、街路への影響が大きく、組立・解体および盛替時の交通規制日数の削減が求められた。同工事現場代理人であるIHIインフラシステムの井爪規夫氏は「拡幅桁から本線桁までの間の距離を、本線桁にチェーンを張らずに張出施工する必要があった。また、既存の足場に比べ交通規制の期間を減らすことができるのもメリットだった」とその採用理由を語った。クイックデッキは、作業床が吊点から最大5mの跳ね出しが可能で、先行床施工により高所で危険作業を行わずに安全に足場を設置できることが特徴である。


なにわ筋上に架設されたクイックデッキ

 騒音・景観対応で導入した「クイックパネライト」は444㎡に施工。足場内部からパネルを設置、撤去でき、採光性(透光率45%)や防音性に優れ、軽量であることが特徴となっている。井爪氏は「従来の板張りでは悪天候時や工事終了後の取外し・撤去に交通規制が必要だったが、これが不要となる。長期間の工事だけに、交通規制を少しでも減らしたかった」という。工事は2025年6月末の完了を予定している。


クイックパネライト。足場内の採光を確保するとともに防音性にも優れている

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