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国道367号線(月の木橋)道路修繕工事

日綜産業 クイックデッキライトが滋賀県内の工事で初採用

公開日:2022.06.15

 日綜産業の新型システム吊り足場「クイックデッキライト」が、滋賀県大津市で工事が進んでいる「国道367号線(月の木橋)道路修繕工事」の現場足場で採用された。滋賀県内の工事で、クイックデッキライトの採用は初めて。工事を受注した雅建設工業(古川雅昭社長)は、「工事中の移動や資材運搬の安全性、作業性向上を目的に導入した。内部で移動式足場を活用できるなど、作業性が高まった」という。
 同工事は滋賀県大津土木事務所が発注した。施工現場の国道367号線「月の木橋」(滋賀県大津市)は1995年に架設された桁橋で、全長約70m。工事内容はI桁橋塗装の全面塗替えとコンクリート床版補修、橋面舗装の打換えなど。
 吊り足場の設置に際しては、移動や資材運搬の安全性、作業性を高めるため、吊り足場から桁までの高さを1m確保できるよう設定。そのうえで、桁より上部での作業向けに移動式足場を設置した。
 通常の吊り足場では内部に移動式足場を設置できないが、「クイックデッキライト」は床板を敷き詰めたフラットな吊り足場で、チェーンピッチも2.5mと長く、積載荷重が1㎡あたり200kgであることなどから、移動式足場を使っての作業ができたという。


橋全体を覆い、内部に移動式足場を設置

足場内部(この写真のみ、日綜産業提供)

 足場施工を担当した岩﨑工業の梅村直弥・工事部職長は「先行床方式は足場設置時の安全性が単管足場と比べて格段に高い。さらにクイックデッキライトはクイックデッキより部材が軽く、作業性も高かった」と、その利点を説明。また、「鉛含有塗装の剥離時飛散を防ぐため、今回の足場は養生が必要だったが、床板部分が木材のため、シートの養生が格段にやりやすかった。作業時間の短縮だけでなく、安全で確実な施工につながった」とした。工事完了は7月8日を予定。
(文・写真:八木香織)

■月の木橋に設置されたクイックデッキライト紹介動画
https://www.youtube.com/watch?v=qYxTzMI7X0g

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