
未開通区間の新秦野IC~新御殿場IC間も全力で事業を推進
NEXCO中日本 新東名伊勢原大山IC~新秦野ICが開通
中日本高速道路(NEXCO中日本)が建設していた新東名高速道路伊勢原大山IC~新秦野IC(延長約12.8km)が、16日午後3時に開通した。あわせて、同社が秦野市と建設を進めた秦野丹沢スマートIC、国土交通省関東地方整備局の整備による新秦野ICと国道246号のアクセス道路(0.75km)も供用を開始した。
開通区間概要
開通前には、NEXCO中日本主催による開通式が同区間の秦野丹沢サービスエリア(現在、整備中で供用時期は未定)で開催され、関係者約400人が出席した。
開通式
主催者として挨拶を行ったNEXCO中日本の宮池克人代表取締役社長(右写真)は、「今回の開通により、東京方面からのアクセスが向上し、丹沢地域の豊かな自然を生かした観光の活性化、工業団地での物流の効率化による生産性の向上など、地域の産業、経済、文化でのますますの発展が期待される」とし、さらに「並行する東名高速道路や国道246号の通行止めの時には、今回の開通区間が代替路として機能を発揮すること」も期待していると述べた。
新東名高速道路の未開通区間となっている新秦野IC~新御殿場IC間については、「一部のトンネル工事において極めて脆弱な地質に遭遇しており、トンネル断面の変形や湧水が発生するなど、工事が難航している」と説明したうえで、「関係者の総力を結集して安全を最優先に1日も早い開通を目指して全力で事業を進めている」とした。
来賓として、神奈川県の黒岩祐治知事、国土交通省の村山一弥道路局長などが祝辞を述べた。
開通式後には秦野丹沢サービスエリア付近の本線上で、来賓に加えて地元の小中学生も参加して鋏入れとくす玉開披が行われた。続いて、約60台が通り初めを行った。
本線上での鋏入れとくす玉開披。その後、通り初めが行われた
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