「第2回インフラテクコン」には高専15校17チームが参加
「高専インフラテクコン交流会」を開催
インフラマネジメントテクノロジーコンテスト実行委員会は11日、東京・千代田区の3331 Arts Chiyodaで高等専門学校向けコンテスト「第2回インフラマネジメントテクノロジーコンテスト」(インフラテクコン2021)の参加者と関係者の交流会を開催した。高専チームのプレゼンテーションやポスター展示、協賛・後援企業などのブース出展とともに、全国の高専15校から17チームが参加した同コンテストの最優秀賞などの表彰式が行われた。
最優秀賞は、群馬工業高専のチーム「あつまれ!グンマの風」が受賞した。風力発電において、維持管理コストが低く、騒音も少ない小型の垂直軸型風車に着目し、同風車に風レンズという集風装置を取り付けることで発電効率を向上させることを提案。模型による実験や数値的な裏付けも説得力があり技術的にも信頼性が高いことが受賞理由となった。
協賛企業・団体から高い評価を受け、実行委員会特別賞(協賛賞)を受賞したのは、長岡工業高専のチーム「Be-Mice」だ。長岡市には信濃川に架かる橋齢80年以上のトラス橋「長生橋」があることから、橋梁を含めた建設業界や維持管理に興味を持ってもらうための市民向け体験型イベントを提案。打音検査を模擬体験できるコンクリート琴演奏会や、LEGOで作ったミニチュア建設機械を通してICT施工を体験するイベントなどの開催が評価された。
最優秀賞を受賞した群馬工業高専「あつまれ!グンマの風」。表彰式と提案概要書(中央)/長岡工業高専「Be-Mice」の提案概要書(右)
企業賞の発表もあわせて行われ、協賛企業・団体の日本橋梁建設協会、熊谷組、ヤマダインフラテクノス、ガイアートなどが参加17チームのなかからそれぞれが選んだチームに授与を行った。
企業賞の授与。一部の高専以外はオンラインでの参加となった
協賛企業のブース
同コンテストの後援は、国土交通省、文部科学省、土木学会、日本橋梁建設協会、建設コンサルタンツ協会など。