道路構造物ジャーナルNET

トンネル工事で自営無線インフラにより通信網を整備

日建リース工業とNTTアドバンステクノロジ 通信が届かない現場でのICT化を支援

公開日:2022.02.08

 日建リース工業とNTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)は、ICTによる建設現場の生産性向上の実現を支援するためのビジネスを連携して開始した。通信が届かないエリアの課題を解消するNTT-ATが提供中のサービス・ソリューションパッケージと、日建リース工業が提供する「仮設資材」および「レンタルサービス」など、建設現場のICT化に不可欠な機器およびサービスをワンストップで提供する。
 具体的には、電波が入らない山奥で行われることが多いトンネル工事において、日建リース工業トンネル事業部が展開する連続式延伸コンベヤを軸としたサービスの一環として、NTT-ATと連携して自営無線インフラによるトンネル内の通信網整備を行っていく。通信圏外エリアでの治山事業に試験的に導入されたケースでは、現地映像の転送による出来形確認や各種WEBサイトへのアクセス、音声による通話が可能になった。今後はトンネル工事においても、関係者間での施工管理データの把握や遠隔臨場などに活用できるようにしていく。
 無線機器本体は日建リース工業が保有し、レンタル提供する。機器を取り付ける架台も単管パイプなどの仮設資材のなかから現場に合った資材を提供できるので、柔軟な対応が可能だ。また、NTT-ATでは、自営無線の技術をベースに、通信が届かないエリアで働く人を支えるサービス・ソリューションをパッケージ化した「Nomad@Constitution」を展開しており、そのサービスも両社で連携して順次提供していく。
 日建リース工業では、ICTを充実させた現場環境をレンタルでの提供により実現し、より安全で、より効率的に施工が行えるよう貢献していきたいとしている。

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