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まずは大泉側事業用地内に限定し再発防止対策を確認

NEXCO東日本ほか 外環道シールド掘進の順次再開を目指す

公開日:2022.01.27

 東日本高速道路(小畠徹社長、右肩写真)は26日、本社で定例会見を開催し、冒頭、小畠社長は、地表面陥没・空洞事故が発生した東京外かく環状道路(関越~東名)のシールドトンネル工事について説明を行った。
 同社とNEXCO中日本、国土交通省は、昨年12月に大泉側の本線と大泉JCTランプのシールド工事、および中央JCTランプシールド工事における再発防止対策と地域の安全・安心を高める取組みをまとめ、東京外環トンネル施工等検討委員会の了承を得た。この結果を受け、1月23日から工事箇所周辺の住民を対象に順次、説明会を開催している。
 工事については、「今後、準備が整ったシールドトンネル工事から順次、掘進作業を行っていく予定」(小畠社長)と述べた。具体的には、大泉側本線シールド2機と大泉JCTランプシールド1機の掘進作業を事業用地(事業者が所有している土地)内のみで再開して、添加材や掘削時の土量のより詳細な把握といった再発防止対策を確認していく。大泉側本線の同社シールドマシンは約0.5km(NEXCO中日本は約1.2km)の掘進を完了しており、事業用地の端までは残り約700mとなっている。東名側については「補償や地盤補修を最優先に取り組んでいる」(同)ことから、工事再開時期は未定だ。

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