横浜市・首都高速道路 トンネル延長は3.9km
横浜環状北西線のシールド発進式を開催
横浜市と首都高速道路は、3月27日横浜市緑区北八朔町の特設会場で横浜環状北西線のシールド発進式を開催した。式典では、林文子横浜市長の挨拶を平原敏英副市長が代読し、「平成24年の事業開始から僅か4年という短期間で全ての事業用地を取得させていただくなど、スムーズに事業は進み、本日節目となるシールドマシンの発進を迎えることができた」と謝意を表した。また、首都高速道路の宮田年耕社長は「現在建設している北西線は、東名高速道路と先般開通した横浜北線を繋ぐことでさらなる物流の円滑化と交通の利便性に寄与する」と説明した上で、「本日発進するシールドマシンは北西線延長約7.1kmのうち、約3.9kmを掘り進めることになる。当社は山手トンネルなどで培った大断面、長距離シールドトンネル等のプロジェクト管理や、設計・施工に関する技術力を発揮して、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを目標に横浜環状北西線の早期整備に全力を注いで参りたい」と挨拶した。
挨拶する首都高速道路の宮田年耕社長
横浜環状北西線は、東名高速道路の横浜青葉ICと第三京浜道路の横浜港北ICを結ぶ延長約7.1kmの自動車専用道路。シールドマシンによる掘進延長は緑区北八朔町から都築区東方町までの約3.9km。2本のトンネルのうち横浜青葉方面行を安藤ハザマ・岩田地崎建設・土志田・宮本土木JV、港北方面行を大成建設・佐藤工業・東洋建設がそれぞれ施工する。現在は発進立坑およびトンネル内への入口となる開削トンネル工事を平成27年4月より着工し、昨年10月に完成させている。
今後シールドトンネルの施工を行っていくが、それに用いるシールドマシンの直径は12.6m、長さが約13m、重量は1台当たり約2000tとなり、これまで横浜市内で使用したシールドマシンとしては最大となる。マシンは工場で製作後、一度解体され、特大トレーラーで発進立坑まで運搬し、クレーンで立坑内に投入、組み立てや試運転を順次行い、約6か月かけて組み立ててきた。シールドマシンの組み立てと並行して、トンネルセグメントを製作しており、現在延長で約1.5km分が完了している。港北行きは27日に発進、青葉行きも4月中旬に発進する予定だ。
発進するシールドマシン/その先端部