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ファーストと八洋コンサルタント「HF-MAC02」の販売を開始

現場で簡単に高速で硬化コンクリート気泡組織を計測可能

公開日:2015.07.30

 ファーストと八洋コンサルタントは、共同開発により実用化した現場で簡単に高速で硬化コンクリート気泡組織計測可能とするポータブル版硬化コンクリート気泡計測装置「HF-MAC02」の販売を開始した。本装置によれば現場で気泡組織を計測するに際し、コア抜きが不要で、測定個所の表面を研磨するだけで計測可能だ。同種の機器は過去にもあったが、これを大幅に軽量化し、使いやすくした。
 気泡計測によって取得できる空気量、気泡間隔係数は、凍結融解に対する抵抗性の指標になる重要なデータであるが、従来、その測定は、試料となるコアを採取した上で、顕微鏡によって肉眼で行う必要があり、多大な労力、時間を要するほか、その精度は測定者の熟練度等に左右されてしまう傾向にあった。また、従来の自動測定装置では、画像処理のために測定面に樹脂などを用いて特殊な加工処理を施す必要があった。
 HF-MAC02は、画像処理を行う際の気泡認識作業を測定面への光の当て方により生じる陰影の違いに着目して行うため、測定面の特殊な加工処理を必要とせず、研磨程度の作業で測定することを可能にした。測定時間も従来の手法に比べて著しく短い5分程度に短縮している。
検査手順はハンディ式研磨機により測定箇所の表面を検査した後、ハンディ型の超音波洗浄機により表面を洗浄、PCにつながったカメラユニットを表面に合わせて計測するだけの簡易なもので、計測したデータを用いて測定時にリアルタイムで解析結果を算出できる。また、撮影したデジタル画像の保存も可能で、解析したデータはCSV形式により出力可能だ。なお、本装置は既に東北地方での復興事業などで使用実績がある。

気泡計測の様子

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