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吹付け協会の特殊ポリマーセメントモルタル吹付けによる既設RC橋脚の巻立て耐震補強工法
「SRS工法」~巻立て厚が1/5に~

ポリマーセメントモルタル吹き付け状況

KeyPoint

  • 特殊ポリマーセメントモルタルにより耐震補強の薄層化を実現
  • 吹付けの採用により広範囲で安定した施工が可能
  • 工期短縮や省人化が期待できる
カテゴリー
NETIS登録番号QS-070007-A
商品リンクhttp://pcm-shotc.com/method/02.html
公開日:2014.08.10

 RC構造物のポリマーセメントモルタル吹付け協会(吹付け協会)のSRS工法は橋脚耐震補強時の巻立て厚をRC巻立て工法の1/5程度に薄くできる工法だ。モルタル薄層巻立てにしたことにより、建築限界・河積阻害率および基礎負担が問題となる橋脚への適用が可能になる。また型枠の設置解体が不要なため工期を4割弱短縮でき、省人化も10?20%縮減可能だ。2007年の初適用以来、関係官庁を中心に160橋と多くの橋梁で実績を有している。
 補強鉄筋を既設橋脚面に接触配置し、所定のかぶりを確保するまで特殊ポリマーセメントモルタルを吹き付けることで既設橋脚と一体化し耐震性能を向上させており、薄層化により、巻立て厚、重量を減らすことができる。
 また、吹付け工法を採用することで①一度に施工できる範囲が広いため短時間で広範囲の安定した施工が可能となる、②施工速度が速いため、工期が短縮され、経済性に優れる、③補強筋背面への特殊ポリマーセメントモルタルの充填性能に優れる、④吹付け圧力が高いため、締め固め効果が大きく、母材との接着性に優れるーーなどの効果が期待できる。
施工手順は下記のとおり。
①下地処理
・既設コンクリート表面の油脂等の汚れや脆弱部分を取り除き、既設コンクリートとの付着力を向上させる目的でブラスト処理を行う。
②アンカー削孔
・橋脚基部の曲げ補強を行う場合は、軸方向鉄筋の定着のためフーチングにアンカー孔を削孔する。
・基部の曲げ補強を行わない場合(靱性補強、段落とし補強)は、この工程は省略できる。
③軸方向鉄筋設置
・鉄筋取付け金具等を使用し、軸方向鉄筋を既設橋脚面に取付け固定する。また、基部のアンカー孔にエポキシ樹脂を注入し、定着させる。
④横拘束鉄筋設置
・フレアー熔接と結束線により横拘束鉄筋を取り付ける。
⑤増厚工1(PCM吹付け)
・プライマーを塗布した後、最外縁の横拘束鉄筋が隠れるまで1層目を吹付ける。
⑥増厚工2(PCM吹付け)
・所定のかぶりが(最外縁の横拘束鉄筋以上)確保できるまで2層目を吹付ける。
⑦仕上げ・完了
・吹付け面の不陸をコテで修正して完了となる。

施工実績

国土交通省61件、自治体92件、NEXCO東日本1件、NEXCO西日本1件、JR西日本3件、本四高速1件、その他(多摩都市モノレール)1件

画像ギャラリー

担当者連絡先

吹付け協会 事務局 須田 幸彦
〒222-0033 横浜市港北区新横浜1-13-3 奈良建設株式会社内
電話:045-471-5971 FAX:045-474-5402
info@pcm-shotc.com

【ホームページ】
http://pcm-shotc.com

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