道路構造物ジャーナルNET

アイゾールテクニカの高分子系浸透性防水材
「アイゾールEX」~コンクリート保護用ハイブリッド型無溶剤水性一液型塗料~

施工10年後の様子(半透明塗膜・高欄、桁前面に塗布)

KeyPoint

  • コンクリートの中性化、塩害を抑制する効果
  • ケイ酸塩がコンクリートの浸透して緻密化
  • アクリル・フッ素複合塗膜が外部からの劣化因子侵入を阻止
カテゴリー
NETIS登録番号CB-030003V
商品リンクhttp://www.isol-technica.co.jp/products.html
公開日:2014.08.10

 アイゾールテクニカの高分子系浸透性防水材「アイゾールEX」は、コンクリート構造物の耐久性向上を目的に開発されたアクリル・フッ素複合塗膜に珪酸塩系の浸透成分を混合したハイブリッド型の無溶剤水性一液型塗料。桁、床版、地覆、高欄などを中心に既に300件以上の採用実績を有している。
 アイゾールEXは、表面被覆成分(水性アクリル酸エステル樹脂・フッ素樹脂)、撥水成分(変性ポリシロキサン)、表面改質浸透成分(コロイダルシリカ)など数十種類の成分を効果的にブレンドした一液型塗料。塗布後、ケイ酸塩がコンクリート内に浸透し緻密化するとともに、伸び能力を有する塗膜が形成され、コンクリート構造物の劣化抑制効果を高める。特に、中性化、塩害に対して抑制効果を有する。
 一般に被覆系は、劣化抑制効果が安定しているものの環境条件によっては塗膜の膨れや剥がれが起こる。また浸透系は、コンクリートの表面状態により、浸透効果が一定しない。 一方、アイゾールEXは、塗膜が高い水蒸気透過性を持つため、塗膜の膨れが発生しにくく、長寿命化が期待できる。また、中性化や塩害などを従来の被覆系と同等レベルで抑制できる。さらに、表層の空隙を埋めるケイ酸塩が塗膜とコンクリート界面とのアンカーにもなるため、プライマーを使わずに所定の付着強度を確保できる。塗膜があることで珪酸塩による緻密化も確実に進めることができ、コンクリートの補修効果をより高める相乗効果を有している。加えて、近年では新設橋梁やトンネル坑口などにおいて、コンクリートの初期乾燥収縮抑制を目的として、型枠脱型直後~2日程度で塗布される事例が増えている。
 施工手順は、以下の通り。
(1)コンクリート表面の汚れ(苔や既設塗膜など)を高圧洗浄、ケレンなどで十分に除去する。
(2)汚れ除去後、下地の状況によっては、断面修復工、ひび割れ注入工を実施する。
(3)アイゾールEXをローラー、刷毛などで塗布する。(標準塗布量 0.25kg/㎡、通常塗布回数2回程度)
(その他NETIS登録番号について)
 ※平成24年度 準推奨技術(新技術活用システム検討会議(国土交通省) 選定
●首都高速道路㈱ 新技術活用システム登録 審査結果B

施工実績

★代表的事例
●国道9号上箇高架橋耐震補強工事(国土交通省 近畿地方整備局 豊岡河川国道事務所)
 ・施工部位:床板下面および高欄
 ・施工規模:2,000㎡
 ・採用理由:塗装後に躯体面のモニタリングが可能で、中性化抑制効果が高い材料であるため。
●国道26号堺高架橋(永代地区)他補修工事(国土交通省 近畿地方整備局 大阪国道事務所)
 ・施工部位:床板下面および橋脚
 ・施工規模:2,000㎡
 ・採用理由:塗装後に躯体面のモニタリングが可能で、中性化抑制効果が高い材料であるため。
●尾道・松江自動車道吉田川橋PC上部工事(国土交通省 中国地方整備局 松江国道事務所)
 ・施工部位:箱桁
 ・施工規模:2,000㎡
 ・採用理由:中性化抑制効果および防水効果が高い材料であるため。
●平成26年3月現在、国土交通省発注工事 81物件、地方自治体発注工事 192物件、その他発注工事 38物件

画像ギャラリー

担当者連絡先

株式会社アイゾールテクニカ 専務取締役 田村 悟士
〒558-0003 大阪市住吉区長居1-9-2
電話06-6657-5151 FAX06-6695-3215
s-tamura@isol-technica.co.jp

【ホームページ】
http://www.isol-technica.co.jp/

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