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HMPLANの中性型水系塗膜剥離剤
 ECO『STRIPPER』~均一な剥離効果を得る事ができ、廃棄物の量を大きく減らすことが可能~

施工例

KeyPoint

  • 塗布後の初期塗膜軟化反応を抑え、塗膜内部へ深く浸透させる事により、多くの塗膜を除去させる事が可能
  • 引火点は150℃と高いため、火災が起こりにくい
  • 環境面でも魚毒性や藻類に対する負荷が少ない
カテゴリー
NETIS登録番号CB-210014-A
商品リンクhttp://www.hmplan.co.jp/index.html
公開日:2022.03.18

 HMPLAN(三重県松阪市、湊久幸社長)は、鋼橋塗替え際、PCBや鉛、六価クロムなど有害物質を有する塗膜除去を対象とした中性型水系塗膜剥離剤ECO『STRIPPER』を開発、営業を進めている。標準塗布量は0.7kg/㎡(500μm相当の場合)。塗布後にタレを生じ難くいため塗膜除去対象物に対し均一な剥離効果を得る事ができ、塗膜除去対象物の構造、塗装系、塗膜厚を部位毎に考慮し、標準塗布量0.70kg/㎡の中で、0.50kg/㎡~1.0kg/㎡と状況に合わせた効率の良い作業調整が可能だ。塗膜剥離剤を使うため従来のブラスト材を用いた工法に比べ有害物質を含んだ廃棄物の量を大きく減らすことが可能だ。平均生分解度95%(最大値99%)(土木鋼構造物用剥離剤ガイドライン(案)の平均生分解度基準値60%以上)、魚毒性96時間LC50 540ppm(540mg/L)(土木鋼構造物用剥離剤ガイドライン(案)の魚毒性96時間LC50の基準値10ppm以上)と環境面でも優れている。

 同工法は従来の塗膜剥離剤と同様に刷毛などで塗膜剥離剤を塗布し、膨潤した塗膜をスクレーバーなどで掻き落とし除去するもの。従来製品と異なるのは、「塗布後の初期塗膜軟化反応を抑え、塗膜内部へ深く浸透させる事により、多くの塗膜を除去させる事が可能」な点で、塗膜剥離剤を塗り重ねる回数を減らすことができる。

 安全面においては、水系剥離剤の中でも本製品は過酸化水素を含まず有害性が少ない。また、水系のため人体への影響が少なく、非危険物として取り扱い可能だ。さらに引火点は150℃(土木鋼構造物用剥離剤ガイドライン(案)の引火点基準値93℃以上)と高いため、火災が起こりにくく、中性型であるため次工程の塗装への影響が少ない。

 さらに優れているのが環境面への配慮だ。生分解性の高さや魚毒性の低さに加えて、ジクロロメタンや過酸化水素を含まず有害性が少ない。また、近年、夕立やゲリラ豪雨、線状降水帯等が突然訪れる事が多くあるかと思われます。その際は、橋梁の伸縮装置目地部から大量の雨水の侵入や桁外面が雨打たれを生じてしまう事もあり、塗布した剥離剤が雨影響で流されてしまう事が想定される。塗布した剥離剤が流出すると河川そして水田や海まで流れてしまい生体影響に影響を与えかねない。

 ECO「STRIPPER」は、独自に安全性の確認として、一般的には(当該材料含有量)50mg/Lで行われるところを3倍の150 mg/Lの設定濃度で、水生生物の中で生命力の弱い「ミジンコ」と、植物の中で枯れやすいとされる「藻」に対する影響を確認した。オオミジンコによる48時間急性遊泳阻害試験は遊泳阻害率0%、藻類による72時間成⾧阻害性試験は平均成⾧阻害率-2.1%という値を示し、ミジンコは生きる事ができ、藻は成⾧する事を確認した。
 この結果を踏まえて、同社では「生体影響が非常に少ない環境配慮型である事が確認でき、他社製品と比べ安全性の高さにおいて差別化を図り」、塗膜剥離性能は従来製品と同等以上の効果を有しつつ、環境にやさしい製品として積極的に拡販していく方針だ。

施工実績

 すでにNEXCO西日本の沖縄自動車道や、三重、高知、鳥取、兵庫各県の鋼橋塗替えの現場などで7,167㎡の実績を有している。

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担当者連絡先

HMPLAN株式会社
代表取締役社長
湊 久幸
〒515-0033 松阪市垣鼻町1761-17
TEL 0598-56-1551
hi.minato@hmplan.co.jp

【ホームページ】
http://www.hmplan.co.jp/stripper.html

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