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(一社)IPH工法協会中部支部長 中日建設株式会社のコンクリート構造物の維持・補修技術
「IPHシステム」~コンクリート構造物を躯体内部から接合補強する、長寿命化に大きく寄与する技術~

IPH注入イメージ

KeyPoint

  • 躯体内部の空気を抜きながら樹脂を注入
  • 非貫通クラックの躯体表面から30cm以上、び割れ幅0・1mm以下へ安定的に注入
  • 樹脂充填により現構造物の耐力が改善される
カテゴリー
NETIS登録番号CG-070007-V
商品リンクhttp://iph-v.com/
公開日:2015.09.08

 IPHシステムは、コンクリート構造物の劣化部分を可能な限りはつり落とさずに補修・補強する工法です。躯体表面に、φ=7mm、L=7cm程の穿孔をしてから超低圧スプリング式注入器(0.06N/m㎡)で躯体内部の空気を抜きながら樹脂を注入します。その後、加圧状態で固化させます。本体と劣化部分を強固に一体化させるので、剥落防止にも有効です。検証実験として、樹脂が充填されたコアを引張り試験した結果、樹脂充填部では破壊しない結果が得られた。
 通常使用する樹脂は、湿潤面注入用エポキシ樹脂(E-396H)であり、国土交通省土木補修用エポキシ樹脂注入剤1種適合品である。さらに、JWWA(公益社団法人日本水道協会)の水質基準53項目をクリアしているので、水道施設や農業施設でも安心して使用できます。施工時間に制約がある場合は、速硬型注入用アクリル樹脂(A-396MSC)を使用します。
 注入後、コンクリート表面に無機系通気型撥水塗材を塗布することで、水、紫外線、有毒ガスを遮断し、塩害・凍害・アル骨反応・中性化によるコンクリートの劣化を防ぎます。
<IPHシステムの適用箇所>
 ・コンクリートのひび割れ箇所 ⇒ 従来は、充填材による充填にて対応 ⇒ IPHは、微細部まで樹脂を充填することが可能!
 ・コンクリートが浮いている箇所 ⇒ 従来は、モルタルによる断面補修にて対応 ⇒ IPHは、はつり落とさずに注入することで補修が可能!
  ※断面修復を行った場合は、断面修復材と既設コンクリートの付着力が弱いため、断面修復後のIPHによる注入をお勧めします。
 ・漏水箇所 ⇒ 従来は、急結モルタル等にて対応 ⇒ IPHは、湿潤面注入用樹脂を使用するため注入で補修が可能!
<設計単価 平成27年度愛知県単価にて>
 ・ひび割れ補修工(20cmピッチ、1回注入、材工価格)は11,640円/m ・浮き修復注入工(20cmピッチ、2回注入、材工価格)は77,040円/㎡

施工実績

愛知県尾張建設事務所・愛知県企業庁・愛知県道路公社・県営名古屋空港・各市町・名古屋高速道路公社・中日本高速道路株式会社・東邦ガス株式会社 他

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担当者連絡先

中日建設株式会社 IPH事業本部 

本部長 髙木 賢一朗

〒460-0016 名古屋市中区橘一丁目1番20号

電話052-321-6502 FAX052-321-6946

メールアドレス takagi-ken@chunichi-con.co.jp

【ホームページ】

ホームページアドレス/http://www.chunichi-con.co.jp/

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