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30日から新名神亀山西JCT~甲南ICの甲賀土山IC付近約7.4kmで片側3車線運用を開始

NEXCO中日本社長会見 大規模更新事業 今年度は継続も含め30区間以上で実施

公開日:2023.03.30

 NEXCO中日本は29日、定例社長会見を開催した。会見には小室俊二社長の他、中井俊雄保全企画本部長なども出席した。

 小室俊二社長は、30日から新名神亀山西JCT~甲南ICの甲賀土山IC付近約7.4kmで片側3車線運用を開始(上り線は11時、下り線は17時)することに言及した。今後も同社では。亀山西JCT~甲賀土山IC間の残り区間について6車線化を進めていく。

 一方、2023年度も大規模更新事業を着実に進めていく。北陸道で10区間、東名阪道で1区間、伊勢湾岸道で4区間、東名で4区間、小田原厚木道路で1区間、中央道で7区間、名神で1区間、長野道で1区間、新東名で2区間で施工する予定だ。
 概ね、床版取替が主となるが、伊勢湾岸道の区間では大型伸縮装置の取替えを行う。さらに小松IC~美川IC間の手取川渡河部に架かる手取川橋は既設の連続PC箱桁橋が塩害により大きな損傷を蒙っているため、塩害に対する耐久性の高いステンレス鋼材を用いた鋼桁形式で架替える方針だ。新東名リニューアル工事の岡﨑東IC~新城IC間上下線は供用からそれ程経過していないが、トンネルを主としたリニューアル工事に着手する。

大規模更新等の工事予定(NEXCO中日本発表資料)

 集中工事の日程もあらためて発表した。名二環は、名古屋西JCT~清州西IC間外回りを4月9~17日に昼夜連続通行止め、同18日~27日まで昼夜連続車線規制、同内回りを5月8~17日に昼夜連続通行止め、18~27日に昼夜連続車線規制し、それぞれ施工する。また、名古屋西IC~名高速千音寺出口(下り)は4月13~17日、松河戸IC~上社IC(外回り)は同18~25日、平田IC~山田東IC(外回り)は5月18~19日昼夜連続車線規制で集中工事を行う。同箇所は床版損傷に起因する舗装の損傷が多発しており、そうした箇所を中心に床版補修および高性能床版防水工、舗装打替え工を行う。名二環はほぼ全線高架であり、舗装修繕工、高性能床版防水工とも約2万m2を施工する。

集中工事予定(同)

 新名神でも集中工事を実施する。四日市JCT~草津JCT間および亀山JCT~亀山西JCTについて、4月10~22日6時まで昼夜連続車線規制、夜間通行止めし、主に舗装打替え(約2万m2)を行う。対象区間はほぼ土工構造であるが、笹路川橋(PRCホロー)では床版の損傷が見られるため、補修を施す。さらに亀山JCT前後では6車線化のため、両側に橋梁を拡幅する必要のある特殊な箇所があり、そうした箇所については今次の規制時に車線をずらして拡幅工事のための固定規制を行う予定だ。(文・写真:井手迫瑞樹)

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