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特徴や施工上の課題を紹介 角氏(日本インシーク)、守屋氏(元土木研究所)、岩橋氏(阪神高速)、谷岡氏(元首都高、現在川田建設)などが登壇

無機質コーティング協会 フリー座談会を開催

公開日:2022.07.20

 無溶剤・無機質の一液性塗料「セラマックス」およびセラマックス工法の提案、普及を進める無機質コーティング協会(会長=平良一夫・セラアンドアース社長)は8日、兵庫県尼崎市のホテルヴィスキオ尼崎で「無機形塗料に関するフリー座談会」を開催。施工における問題点や注意点などについて事例紹介とフリートーキング形式の意見交換を実施した。
 冒頭、平良会長は「無機形塗料について忌憚のない意見交換をしてほしい」とあいさつした、続いて司会進行の角和夫・日本インシーク技師長は同協会の①基準化、性能等推進、製造・販売、②既存塗料改良および未来塗料開発チーム③Hot Jet(水と空気のエネルギー制御による洗浄)実用化チーム――担当について説明し、「今日の座談会の内容を今後の協会の方向性につなげたい」とした。

 座談会は2部構成で、1部ではセラマックス工法の特徴や課題を研究者や実務者が説明した。
 研究者としては、同協会技術顧問の守屋進氏が「無機形塗料の失敗事例」を表題に無機塗料創生期の割れ剥がれの現場である①荒磯橋・側道橋(秋田県秋田市)②松ヶ崎跨線橋・側道橋(秋田県由利本荘市)③城山町歩道橋(栃木県小山市)――での施工事例を紹介した。施工後の問題事例では、橋梁地覆面からの一部に塗膜の剥がれや錆びや桁端部やボルト接合部などの著しい錆びなどを挙げた。
 施工担当者としては、阪神高速技術の岩橋圭介専門役が阪神高速道路の補修工事の事例を紹介。以前の塗膜剥離事例としては、塗装端部での錆び・剥がれの発生やコンクリートと鉄の接合部分での剥離などがあったことを挙げた。メリットとしては、工期短縮によるコスト削減や沿岸部での防錆・防食・防水効果などを説明した。
 続いて、川田建設東京支店の谷岡尚昭技術部長が首都高速道路での施工事例を紹介。①塗装後すぐに養生テープを張ると塗膜が剥離する②脱脂処理など施工をしっかりしないと剥離する――などの課題を挙げた。一方で、塗料の費用は高いが工期や補修回数などトータル面でのコスト削減が図れるというメリットも紹介した。

 第2部では、出席者からの質問に施工担当者らが回答するフリートーク形式の座談会を実施した。①エッヂ・添接部は塗膜が薄くなるので錆が生じたり、剥離しやすくなる、②FT-70は水槽の溶接クラックからの水漏れ発生に対して外部からのFT-70の塗布では防ぐことが出来ない③塗膜が厚すぎると摩擦接合が不可能となる④建築向けと土木向け塗料の価格の違い――など質疑があった。また、「独自の規格(無機形塗料について)があっても良いのではないか」という意見もあった。

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