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「橋梁点検技術者」「准橋梁点検技術者」などの実務に使える資格を付与

長岡高専 e+iMec講習会「基礎編(橋梁点検)」を開催

公開日:2021.08.31

 長岡高専は、8/23~24の2日間、長岡地域の自治体職員・民間企業技術者10名を受講者としたe+iMec講習会「基礎編(橋梁点検)」を開催した。同高専および舞鶴高専、福島高専、福井高専、香川高専の全国5高専は、今後急増する社会インフラのメンテナンス需要に応えるための技術者育成事業、KOSEN-REIM(KOSEN型産学共同インフラメンテナンス人材育成システムの構築)を2019年度にスタートさせている。講習プログラムにおいて、知識の修得はeラーニングを主体とし、短期間の集合研修ではアクティブラーニングを充実させた内容としている。同講習会はプログラムを開発した舞鶴高専社会基盤メンテナンス教育センター(iMec)にちなんで、「e+iMec講習会」と名付けた。修了者には段階に応じて「橋梁点検技術者」「准橋梁点検技術者」などの実務に使える資格を付与する。
 今回の「基礎編(橋梁点検)」、2022年度から始まる本格開催に先がけて、舞鶴以外の4高専でe+iMec講習会が試行開催される予定であり。その第一弾として行ったものだ。

 講習会は、講師や受講者の自己紹介などのガイダンスの後、舞鶴高専社会基盤メンテナンス教育センター・玉田和也センター長による橋梁工学の講義、実物劣化教材によるコンクリート構造物・鋼構造物の損傷と対策の実習、実在橋梁の写真を見ながらの維持管理演習を行った。

 2日目の午前には市内の橋梁(鋼橋、コンクリート橋)において点検実習を実施し、長岡高専講師による点検のポイントや劣化メカニズムの解説、コンクリートのたたき点検やひび割れ計測を実施しました。午後には再び高専校内で非破壊検査の実習、質疑応答と進み、資格認定試験となる学習到達度確認試験を行った。質疑応答では、技術資格の活用についてや、現場で見てきた橋梁の健全度に関する質問があった。最後にREIM長岡高専事業責任者の井林康教授から受講者に修了証が授与された。

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