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今年度の高速道路事業費は2,972億円。そのうち維持・補修が2,573億円

首都高速道路 中期経営計画2021-2023を発表

公開日:2021.04.30

 首都高速道路(宮田年耕社長)は28日、「中期経営計画2021-2023」および今年度の事業計画を発表した。
 中期経営計画では、「安全・安心の追求」「快適・便利なサービスの提供」など、6つの基本方針を設定。「安全・安心の追求」では、i-DREAMsの更なる高度化やコスト縮減・省力化を可能にする補修技術の継続的な開発に取り組むほか、日本橋区間地下化事業などの大規模更新・修繕事業を推進していく。2023年度目標として、健全橋梁率(高架橋の径間総数のうち、補修が不要な径間数の割合)を94%とすることを掲げている(2020年度は91%)。ネットワークの機能強化では、新大宮上尾道路(与野~上尾南)の事業推進を図り、与野JCT部(仮称)の工事着手を2023年度目標としている。
 今年度の事業計画は、高速道路事業として新設・改築399億円、維持・補修2,573億円の合計2,972億円(前年度2,997億円)、高速道路事業以外の事業140億円(前年度92億円)となっている。新設・改築では、新大宮上尾道路などの新設・改築などに154億円、日本橋区間、東品川桟橋・鮫洲埋立部、高速大師橋の大規模更新に245億円を投入する。
 大規模修繕事業では、3号渋谷線、4号新宿線など55kmを対象に2024年度までの事業として推進中で、昨年度までに約70%の工事契約を終え、床版補強、鋼桁補強、塗替塗装などの工事に着手している。今年度は、7号小松川線や神奈川2号三ツ沢線などで工事契約の準備を進めていて、今年度末には約85%の工事契約を完了する予定になっている。


2021年度の高速道路事業計画

大規模更新事業の進捗状況と予定

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