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アストンのけい酸塩系表面含浸材
「CS‐21」〜コンクリート構造物の長寿命化に寄与〜

CS-21を床版下面から塗布

KeyPoint

  • コンクリート躯体表層部の空隙を緻密化し劣化を抑制
  • 微細ひび割れの補修が可能
  • コンクリートの材齢を問わず効果を発揮
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商品リンクhttp://www.cs21.jp/htmls/products.htm
公開日:2014.08.10

 アストンで開発された「CS‐21」は、コンクリート構造物の表面保護・躯体防水・打継ぎ部処理・ひび割れ補修・漏水補修・断面修復用途に展開されているけい酸塩系表面含浸材だ。
 硬化したコンクリートに浸透させ、コンクリート中の未水和セメントやカルシウムなどと反応して安定したCSH系結晶を生成させ、目視では発見し難い微細ひび割れ深部を含むコンクリート躯体表層部を緻密化(空隙充填)することで、水や有害物質の侵入が抑制でき、加えて水和反応活性剤を含有しており、コンクリートの材齢(新設・既設)を問わず効果を発揮する。
 無機質(材料・反応物)のため、コンクリートと同様の耐候性であり、紫外線などにより劣化し難い。また、膜を造らないため、膨れ・剥がれなどがない。施工から10年以上経過した複数物件の追跡調査により、効果持続性が確認されている。
塗布後の定期的な塗り替えは不要。塗布後も躯体を直接目視点検でき、変状の早期発見が可能。塗布面に適用する各種工法は限定されない。洗浄後に再塗布も可能であり、旧塗膜除去の必要がない
 施工はコンクリート表面を洗浄後、0.15㌔/平方㍍の材料散布と散水養生を2回程度繰り返すのみですむ(コンクリートライブラリー137 けい酸塩系表面含浸工法の設計施工指針(案) 反応型けい酸塩系表面含浸工法の施工仕様準拠)。従来の表面被覆工法に比べ、塗布工程が少なく、下地コンクリートの乾燥状態に左右されにくく、湿っていても施工可能。有機溶剤などを含まず、不燃性のため、作業時の安全性に優れ、廃棄物も少ない。また、塗布後の養生期間(2週間以上)中も、塗布面の歩行・車両通行などが可能であるため、工期を短縮できる。
 設計単価は新設表面保護などに用いるCSⅠ工法が2,500円/㎡(CS‐21を200g/㎡×1回塗布)、防水や既設表面の保護・微細ひび割れ補修などに用いるCSⅡ工法が3,800円/㎡(CS‐21を150g/㎡×2回塗布)。
(その他NETIS登録番号について)CB-020055-V(設計比較対象技術)
ARIC・農業農村整備民間技術情報データベース登録番号:238

施工実績

①工事名:一般国道140号石楠花橋耐震補強補修工事(明許)、橋梁名:石楠花橋、施工部位:床版上面・地覆
施工規模:980㎡、採用理由:寒冷地の橋梁耐震補強工事に伴い、長寿命化対策が検討された。コンクリート舗装面から塗布浸透させることで、床版コンクリートへの雨水や凍結防止剤などの劣化因子の侵入を抑制することを目的に、反応型けい酸塩系表面含浸工法による表面保護が設計され、採用された。
②工事名:三島川之江港(西新橋)港湾局部改良工事、橋梁名:西新橋、施工部位(床版下面・地覆)
施工規模:3,500㎡、採用理由:港湾内河口部の橋梁補修工事に伴い、長寿命化対策が検討された。塩化物イオンの浸透・中性化抑制を目的に、反応型けい酸塩系表面含浸工法による表面保護が設計され、採用された。
平成25年9月現在 100万平方㍍突破

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担当者連絡先

株式会社アストン 技術部 谷村 成
〒700-0075 岡山県岡山市北区矢坂本町14-16
電話086-255-1511 FAX:086-251-3270
aston_2@cs21.jp

【ホームページ】
http://www.cs21.jp

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