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インタビュー詳細

点検データの精緻化を図り、保全業務の効率化に取り組む

NEXCO西日本長崎高速道路事務所 長崎自動車道4車線化事業が進捗

西日本高速道路株式会社
九州支社
長崎高速道路事務所 所長
大塚 弘雅 氏

4車線化事業区間の6橋の下部工工事は完了

 上部工も4橋で施工が完了

 ――長崎多良見IC~長崎芒塚ICの橋梁の進捗状況は

 大塚 橋梁は、長崎芒塚ICのインター橋とランプ橋を除き6橋です。長崎多良見IC側から通都川(つうつがわ)橋(橋長256.1m、PRC2径間連続2主鈑桁+PRC3径間連続箱桁)、清水川橋(橋長123.0m、鋼2径間連続細幅箱桁)、平間橋(橋長569.5m、PRC8径間連続2主鈑桁+PRC3径間連続箱桁+ PRC2径間連続2主鈑桁+PRC3径間連続箱桁)、現川(うつつがわ)橋(橋長137.0m、鋼3径間連続合成2主鈑桁)、中尾橋(橋長185.5m、PRC3径間連続ラーメン箱桁)、日見夢大橋(橋長373.5m、PC3径間連続波形鋼板ウェブエクストラドーズド箱桁)で、全橋梁の下部工工事が完了しています。通都川橋と清水川橋、現川橋、中尾橋は上部工工事も完了し、平間橋は張り出し架設部が完了しています。




平間橋


 日見夢大橋は、3径間のうちのP1(長崎芒塚)側の張り出し架設を施工中です。日見バイパスと国道34号旧道の上を架設する形になりますので、安全に留意しながらの作業となります。同橋はⅠ期線(上り線)近傍の建設であり、設計上でも難しい橋梁でしたので、Ⅱ期線をつくることによる影響について風洞実験を行い、検討していきます。また、斜材ケーブルにセミプレハブ型マルチECFケーブルを使用し、作業足場、保護管の架設、グラウト施工などの現場作業で省力化を図っています。




Ⅰ期線近傍の建設となる日見夢大橋(上2枚:大柴功治撮影)


 ――日見夢大橋Ⅰ期線の現状から、Ⅱ期線で新たに採用した技術や変更点がありましたら、お教えください

 大塚 主塔コンクリートにおいて、線形(曲線)を考慮したひび割れ対策として引張側の補強を行っています。Ⅰ期線では、その検討をしていなかったために主塔にひび割れが見られます。そのためⅡ期線では補強(NAPP工法からPC鋼棒へ変更)検討を実施しました。

 ――長寿命化対策は

 大塚 斜材制振装置は防水機能を有していますが、二重の防水対策とし水切りリングを設置しました。また箱桁内において、排水管用開口部からの防水対策として、導水路の設置と水抜き孔を設置することにより、箱桁内の滞水防水対策を実施しています。

 ――現川橋の工事用橋梁として、アラミド繊維強化プラスチック(AFRP)ロッドをプレストレス材として用いてまったく鋼部材を使わない新しい超高耐久非鉄製PC橋「Dura-Bridge」の実証実験を行いました。今後の実橋運用についてどのようになるのでしょうか

 大塚 2年間の実証試験により得られた各種データも踏まえて、今後の展開を検討することになると聞いています。



建設中の超高耐久非鉄製PC橋(井手迫瑞樹撮影)


 ――同区間のトンネルは

 大塚 中里トンネル(延長1,507m)、平間トンネル(延長842m)、中尾トンネル(延長1,686m)の3本で、すべてNATM工法です。平成29年10月末時点で、中里トンネルは約1km、平間トンネルは約400m、中尾トンネルは約700mの掘削が完了しています。トンネル掘削などからの発生土は、木場SICの盛土工へ13万m3、県の造成事業に30万m3を使用しています。



中里トンネル


平間トンネル


中尾トンネル


 ――長崎芒塚IC~長崎ICの状況は

 大塚 事業延長3.0kmのうち87%を占める長崎トンネルは今年度中の着工を目標に進めています。NATM工法での掘削です。現在、長崎IC側からの長崎トンネルへの工事用道路工事を施工しています。