道路構造物ジャーナルNET

NEXCO西日本四国支社 松山道中山川橋で

特殊高所技術を用いて剥落防止工

公開日:2016.09.30

 西日本高速道路四国支社は、松山自動車道のいよ小松IC・JCT~川内IC間にある中山川橋(下り線)で、初めて特殊高所技術を用いた剥落防止工を施工した。同橋は橋長474㍍のPC5+3径間連続箱桁橋。今回特殊高所技術を用いて点検および剥落防止工を施工したのは同橋の中でも最大支間を有するP6~P7(113㍍)で、桁下には国道11号が交差している。
 現場は補修対象箇所が中分側の張出床版下面に位置しており、橋梁桁高が6~7㍍(2.8~7㍍)と高く、中分セパレート部の隙間も狭いため、大型橋梁点検車(オーバーハング車)では届かない。また橋脚高も42.5㍍あるため、大型高所作業車(40㍍級)でも施工が困難である。一方で、補修作業量も1日程度と小規模であるため、作業の効率性を考慮して、特殊高所技術を採用したもの。


損傷箇所

 今後も特殊高所技術を採用するに当たっては、現地条件(高橋脚・高桁高)足場条件(橋梁点検車や高所作業車での接近可否)作業規模・緊急性の有無を整理した上で採用を検討していく方針。点検現場においては目視だけでなく小規模な損傷及び劣化発見時にはその場で補修を行う傾向にあり、こうした難しい個所でも点検補修ができる手法として重用されそうだ。元請は西日本高速道路エンジニアリング四国。特殊高所技術はRoope’s


国道11号を跨ぐ松山道・中山川橋で特殊高所技術を用いて剥落防止工を行った

施工状況の至近撮影

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