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素地調整1種もしくは1種相当のみで使用、2種での使用を禁止

首都高速 水性有機ジンクリッチペイントを7月から全面採用

 首都高速道路は、7月1日から水性有機ジンクリッチペイントの全面採用に踏み切り、現在採用している有機ジンクリッチペイントおよびミストコートを廃止する。これにより鋼橋の塗装現場から指定可燃物材料が完全に排除される。3月6日付の通知。(井手迫瑞樹)


 同社が制定した水性有機ジンクリッチペイントの品質項目では2年間の暴露試験に合格することが必要となるが、それでは採用が2年遅れてしまうため、2021年7月までの2年間は暴露試験に合格していなくても採用ができるよう配慮する。従来の有機ジンクリッチペイントは1種相当もしく2種後に塗布していたが、水性有機ジンクリッチペイントを用いる場合、素地調整は1種または1種相当を求める。

水性有機ジンクリッチペイントを全面採用

 同様に現場継手部の塗装もミストコートを廃止し、水性エポキシ樹脂塗料を直接塗布する。ただし、現場継手部に用いる高力ボルトは、防錆油が付着しているため、水性塗料は付着しない。そのため、その上に塗布される塗料との付着性が確認された防錆処理高力ボルトを使うよう求める。そうした高力ボルトが入手困難な場合は技術部技術推進課との協議を要するとしている。

 水性有機ジンクリッチペイントに求める品質項目は下表のとおり。JIS K 5553:2010 2種 厚膜形有機ジンクリッチペイントの規格を基本として、耐塩水性を耐複合サイクル防食性に、屋外暴露耐候性を暴露防錆性に変更し、水性材料であることを鑑みて新たに開発した耐フラッシュラスト(初期の点錆)試験を追加した。

 耐フラッシュラスト試験は、促進試験により腐食させた試験片の錆を素地調整1種相当で落とした後に塗装・養生し、一次評価・判定、さらに複合サイクル試験を経て、最終評価・判定を下す。複合サイクル日数は30日、点錆の許容値は最大長3.0mm以下としている。

フラッシュラスト試験供試体の作成状況/フラッシュラスト確認用試験板

フラッシュラスト試験結果(左)不合格例/(右)合格例
(2019年3月29日掲載)