道路構造物ジャーナルNET

『これでよいのか専門技術者』

-分かっていますか?何が問題なのか-
第68回 百折不撓で取り組むウルトラファインバブル -想定外の結果に心が折れそうになるが、チャレンジは続く-
連載

これでよいのか専門技術者

 前回の連載9月1日に話題提供するか、辞めるかを多いに迷った重大案件があった。それは、決して起こしてはならない道路橋架設中の桁落下人身事故である。私が執筆するか否かを迷った理由は事故発生の原因にある。事故が発生した直後に、テレビ放送局から私宛に出演依頼と共に事故発生時の状況資料が提供された。資料を見れば見るほど私の結論としては、ヒューマンエラーで発生した可能性が高いと感じた。と同…

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-分かっていますか?何が問題なのか-
第67回 ウルトラファインバブルにチャレンジ!
-諦めるのは何時でもできる、千里の道も一歩から-
連載

これでよいのか専門技術者

  私は、この連載を書き始める前に必ず、国内外で起こった橋梁崩落などの社会基盤施設関連の事故について調べることとしている。その理由は、私の連載読者の中に社会基盤施設の事故や報道について興味を持ち、私がそれらを基にどのように話題を提供するのか期待している人が少なからず存在するからである。直近で私が道路橋崩落事故の詳細について何度か話題提供したのは、2022年1月28日に起こった図-1に…

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-分かっていますか?何が問題なのか-
第66回 ウルトラファインバブルに飛びついた! -チャレンジ精神で専門分野外にも取り組んでみる-
連載

これでよいのか専門技術者

 1.はじめに今、我が国の社会においてメインとなる話題、トレンドは、生成系AI(対話型人工知能・対話型AIツール)でトップを走る『ChatGPT』(図-1参照)である。私が毎日観ているテレビのニュース番組での登場率から判断すると、今年の新年までの3年間、常に上位を譲らなかった新型コロナウイルスに取って代わったのが、『ChatGPT』のようである。私は、社会の扱いも大きく違いのある否が応でもワクチン接…

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-分かっていますか?何が問題なのか-
第65回 景観を重視した歩道橋が大変形、なぜ?‐鳥の糞尿が鋼製橋梁の崩落原因となるのか?‐
連載

これでよいのか専門技術者

 1.はじめに何を今頃になってと一笑されるのを覚悟で恒例の干支の話をしよう。2023(令和5)年の干支は、十二支の4番目にあたり、動物で今年の干支を考えると『兎』、十二支で考えると『卯』年、そして『癸卯(みずのとう)』である。漢字『卯』は、門を無理に押しあけて中に入りこむ様子を象形した字である。中国伝来の十二支は、もともと植物が循環する様子を表し、4番目にあたる年は、茎や葉が大きくなる…

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-分かっていますか?何が問題なのか- 第64回  道路下の空洞を調べるレーダー探査 ‐モグラの目を持つ探査技術の検証ポイント‐連載

これでよいのか専門技術者

 今回の連載記事を執筆するにあたって私は、何を導入部分に使うかで迷いに迷った。何時も連載の導入に使っている落橋事故はあり、報道もされている。前回掲載した崩落事故の詳細を話題提供として以降、道路橋の大きな崩落事故は2件(木製トラスのTrettenBridge:NorwayTretten、木製床版吊橋のJultoPul:IndiaMorbi)発生している。ところが今回の私は、全く気が進まず、2件の崩落事故については説明する必要…

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-分かっていますか?何が問題なのか- 第63回 景観とメンテナンス(その3)
‐良いモノを作るための鍵はそのプロセスにある‐
連載

これでよいのか専門技術者

 1.はじめに2022年1月28日、米国のペンシルバニア州ピッツバーグ市で道路橋が崩落した。崩落事故については、私の連載で崩落した状況や原因について触れて、私見を含めて詳細に説明している。1月に崩落したピッツバークの道路橋と同形式のRigidFramesBridge(K-FrameBridge:方杖ラーメン橋)に関する米国における、過去及び現在の解説と評価は以下である。本形式の架設数が多かった1970年代の解説と評価を見る…

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-分かっていますか?何が問題なのか- 第62回 景観とメンテナンス(その2) ‐メンテナンスの肝は、熱意と探求心‐連載

これでよいのか専門技術者

 令和4年度に入って連日テレビ等で放送される話題は、変異を繰り返した新型コロナウィルス感染関連から、現代社会に起こることは決して無いと思っていた大国ロシアの東ヨーロッパの大国・ウクライナへの侵略に変わった。私個人としては、プーチン大統領の考えや本音が分からないので軽はずみな発言はできないが、戦禍を被る一般の人々にとっては理不尽な災難で、多くの人の命が失われる状況が映し出される度…

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-分かっていますか?何が問題なのか- 第61回 ここまで落ちたか米国のメンテナンス ‐米国の行政専門技術者の言葉が真実になった‐連載

これでよいのか専門技術者

 国内では感染終息の道筋が見えない新型コロナウィルス感染症(COVID-19)RNAウイルス株は、「庚子」2020年1月のSARSコロナウィルス(中国広東省を起源)武漢株がスタートと言われている。COVID-19で話題となるウイルス変異は、ヨーロッパで流行したD614G欧州株への変異が第一波、2020年9月にはアルファ株(N501Y変異・B.1.1.7系統)へと変異し、「辛丑」2021年夏に流行った第五波のデルタ株(B.1.617.2系統)、…

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-分かっていますか?何が問題なのか-
第60回 景観とメンテナンス(その1)-計画・設計時の景観は重視しても、メンテナンスの時は?-
連載

これでよいのか専門技術者

 1.はじめに今年の秋、10月27日(水曜日)に本四架橋プロジェクトの中央、児島・坂出ルート(瀬戸大橋)について語る講演会があった。多分、私の連載を毎回読まれている方々は橋梁に関係する話題が好きな方が多いので、かなりの方々が興味深く聴講されたと思う。講演会の表題は、「四国島民四百万人の悲願であった瀬戸大橋の建設~本州と四国を初めて陸続きに~」であった。読者の方は十分お分かりで、私が…

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-分かっていますか?何が問題なのか-
第59回「建造物の景観と色彩設計 ‐誰でも色は変えられるが、色を変えた責任は重い‐」
連載

これでよいのか専門技術者

 1.はじめに篠原修先生が部会長を務めた『鋼橋の景観設計研究部会』・鋼橋技術研究会の成果を取り纏めた書籍として『橋の景観デザインを考える』がある。1994年(平成6年)5月に発刊され、私は直ぐに書籍を購入し、その後、何度か事あるごとに『橋の景観デザインを考える』を読んでは、それをベースにして景観や色彩を考える対象の橋梁や環境を見ることにしている。私が構造物の景観や色彩を検討する時に教科…

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-分かっていますか?何が問題なのか-
第58回 鈴木俊男さんから学んだこと ‐突桁式吊補剛桁橋にチャレンジした恐ろしい胆力は何か‐
連載

これでよいのか専門技術者

 1.はじめにとうとう私の在宅勤務生活も2年目に突入し、未だに出口の見えない全世界に広がるCOVID-19感染。新聞もテレビも連日、朝から晩までCOVID-19感染関連の話題ばかりで、見る気もしなくなった。最近は、眠っていた携帯ラジオを引っぱり出し、就寝前にミュージックを聞くことで、何とか気を収めている。それはそれとして、第3回目の緊急事態宣言下の東京飲食店ではアルコール飲料禁止、声高に言われて…

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-分かっていますか?何が問題なのか- 第57回 工学博士・鈴木俊男から学ぶこと ‐新たな構造形式を生み出す想像力と都市土木に必要不可欠な備え‐連載

これでよいのか専門技術者

 1.はじめに私の連載も今回で57回目となり、辛丑2021年(令和3年)になって最初の掲載である。私の連載で毎年恒例のように書いていた干支にまつわる四方山話であるが、四半期も終わる3月にもなるので止めておこう。それから、ここのところ毎回私独自のコメントを出していたCOVID-19関連の話も、読者の方々に耳にタコができていることや、待望のワクチン接種も始まったこともあり、読み飛ばされる可能性大なの…

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-分かっていますか?何が問題なのか- 第56回 葛西橋にみるチャレンジ精神と鈴木俊男 ‐何かが大きく足らない日本のエンジニア‐連載

これでよいのか専門技術者

 1.はじめに私は本連載で度々COVID-19の感染拡大について予測しているが、私の情報収集網が狭いのか、予測能力レベルが低いのか、悪い方向に外れっぱなしである。本連載を読まれている方々に申しわけないと同時に、私自身、面目ないとの思いでいっぱいである。実際、国内外のCOVID-19感染状況は私の想定を大きく超え、終息の道は全く見えない。それどころか、冬の到来とともに第二次、第三次感染拡大の波が世…

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-分かっていますか?何が問題なのか- 第55回 市民が好きになる橋の外観、そして塗替えとライトアップ ‐住民のニーズに応える行政判断とは‐連載

これでよいのか専門技術者

 1.はじめに前回は、私自身技術者として有益な情報であると考える、“自碇式吊橋・清州橋”について貴重な話題を幾つか読者に提供した。前回私が読者に考えて貰いたかったポイントは、専門技術者としてあるべき姿とはどのようなことか、行政技術者が目指すべき理想像とはどのような人かである。私の考えている理想の姿に対する強い思いから、過去に私自身が入手した資料を基に、尊敬する偉人『田中豊』の技術者…

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-分かっていますか?何が問題なのか- 第54回 自碇式吊橋・清州橋と田中豊 ~新たな物事にチャレンジする意欲を実らせるには~連載

これでよいのか専門技術者

 1.はじめに前回NO53を当連載に掲載した3月1日と今とは、国内外の社会状況は大きく変わった。今、私の連載を読んでいるほとんどの方が過去に経験したことのないような自粛生活を余儀なくされ、世界の感染症に関わる医師など医療従事者、感染症研究技術者、医薬品開発技術者などの多くは対応に、日々追われている。その理由は、お分かりとは思うが、新型コロナウィルス(国内での呼称、正式にはSARS-CoV-2、W…

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-分かっていますか?何が問題なのか- 第53回 偉人・吉田巖から学ぶ ~為せば成る!七転び八起きの強い覇気と学ぶ力~連載

これでよいのか専門技術者

 はじめに2020年、令和2年も始まって2カ月が経過した。今さらの話であるが、2020年は十干が「庚(かのえ)」、十二支が「子(ね)」の年回りであり、2つ合わせて干支は「庚子(このえね)」となる。古くから「庚子」が表す意味は、新たな芽吹きと繁栄の始まりと言われている。つまり「庚子」年は新しいことを始めると、上手くいく大吉の運勢年であることを指し示している。さて読者の方々は、良い年回りの年「…

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-分かっていますか?何が問題なのか- 第52回 一巡した定期点検結果の公表資料を読み解く ‐私が意図した点検・診断は適切に行われたか?‐連載

これでよいのか専門技術者

 はじめに今年の夏から冬にかけての国内外の異常気象は、想定を超える被害を各地にもたらし、目を覆いたくなる惨状が数多く見られた。異常気象が進む主原因を、多くの人が知っているにも関わらず、知識人の掛け声は素晴らしいが、肝心の行動が全く伴わないことから、地球環境の実態は悪化の一途をたどるばかりである。本当に欲深い人間の飽くなき行動は情けない。先日、11月26日に世界気象機関(WorldMeteorol…

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-分かっていますか?何が問題なのか- 第51回 新たな構造、形式にチャレンジするには ‐過去に学び、現代に活かすポイント‐連載

これでよいのか専門技術者

 はじめに連載の話題提供には全く関係ないが、まずは私が連載方式を変更した経過と言い訳を述べておく。嫌がる当連載の編集責任者・井手迫氏を時間はかかったが5月末に何とか説得し、毎月連載の『これでよいのか専門技術者』を私の我が儘で、3カ月に一度の掲載に変えてもらうことになった。私が毎月から、3カ月に1度の連載を望んだ真意は、自身が執筆することに疲れた事もあるが、連載数が多くなるに従って、…

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-分かっていますか?何が問題なのか- ㊿高齢橋梁の性能と健全度推移について(その7) ‐将来に残すべき著名橋になすべきことは‐連載

これでよいのか専門技術者

 1.優れた技術者とは、過去に学び最新技術で活かす『高齢橋梁の性能と健全度推移について』の連載も長きに渡り今回で7回目、いよいよ最終章となった。今回の分析対象は、トラス橋、アーチ橋、ラーメン橋、吊橋、斜張橋の5タイプである。これまで説明してきたプレートガーダー系(桁橋や床版橋)と比較すると今回対象の5タイプは、ラーメン橋を除けば径間長が長く、橋梁としての大きな存在感を示す事例が多い…

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-分かっていますか?何が問題なのか- ㊾高齢橋梁の性能と健全度推移について(その6) ‐将来に残すべき著名橋になすべきことは‐連載

これでよいのか専門技術者

 私にとって、『昭和』から『平成』、『令和』と元号が変わることは?私の連載、“これでよいのか専門技術者”49回目にあたる本号が読者の目に触れる今日は、『平成』から新元号の『令和』に替わった、節目の令和元年5月1日である。ここで、連載には関係ないが、私自身の過ぎ去った『昭和』、『平成』の時代を私が、どのように橋梁技術に触れ、捉えてきたかについて話しをしよう。『昭和』は、『平成』と年数だ…

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-分かっていますか?何が問題なのか- ㊽高齢橋梁の性能と健全度推移について(その5) ‐将来に残すべき著名橋になすべきことは‐連載

これでよいのか専門技術者

 平成最後の年から新元号の始まる年にかけて書き続けている、「高齢化橋梁の性能と健全度推移について」シリーズの連載も今回で第5回目となる。長期的なメンテナンスに役立つと保存してある資料、定期点検・健全度診断結果から3回分を抜き出し、①設計基準別(明治、大正から昭和14年)、②設計基準別(昭和31年以降)、③活荷重(大型車交通量)、④環境(都市部、山間部、海岸地区)のそれぞれについて、供用橋…

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-分かっていますか?何が問題なのか- ㊼高齢橋梁の性能と健全度推移について(その4) ‐将来に残すべき著名橋になすべきことは‐連載

これでよいのか専門技術者

 1.健全度は周辺環境の違いで変わるのか?先月は、道路橋の耐久性低下要因のひとつと言われている活荷重、特に大型車の累積交通量が健全度にどの程度影響するのかについて、分析した結果をもとに説明した。確かに、平時の道路橋では、構造体や部材の変形が大きくなるのは大型車の通行である。セミトレーラーやフルトレーラーの多い幹線道路や、骨材を満載したダンプが連行して走る山間部の道路橋の桁下にいる…

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-分かっていますか?何が問題なのか- ㊻高齢橋梁の性能と健全度推移について(その3)‐将来に残すべき著名橋になすべきことは‐連載

これでよいのか専門技術者

 大型車交通量の差異は健全度に影響するのか?平成最後の年、平成31年亥年が穏やかな天候のもと、静かに始まった。毎年、正月三が日の私は、過ぎ去った一年の自らの行動についての反省とこれから始まる新年への期待と抱負を自問自答することで過ごすこととしている。それ以外にも私自身、毎年恒例行事として行っていることがある。私は神道派でもなければ、仏教派でもないが、何故か30年以上年末年始に2箇所の…

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-分かっていますか?何が問題なのか- ㊺高齢橋梁の性能と健全度推移について(その2)‐将来に残すべき著名橋になすべきことは‐連載

これでよいのか専門技術者

 技術基準によって性能が左右されるのか?はじめに平成最後の年末となった昨年の暮れ12月から、『高齢橋梁の性能と健全度推移について』の題目で新たなシリーズをスタートした。今回の連載趣旨は、国内で数多くの人々に愛され、使われている道路橋、特に著名な道路橋を如何に残すかについて、もう一度皆で考えて見ようとの企画である。その理由を敢えて言うと、行政技術者は道路財源が潤沢になると手間のかか…

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-分かっていますか?何が問題なのか- ㊹高齢橋梁の性能と健全度推移について(その1)‐将来に残すべき著名橋になすべきことは‐連載

これでよいのか専門技術者

 はじめに前回まで、鉄筋コンクリート道路橋に発生している変状について、要因別に分析した結果を5回に渡って私見を含め詳細に説明してきた。今回私は、新たなシリーズを始めるにあたって、連載した5回分を遡って読み返してみた。結論としては、私が取り纏めた連載の趣旨が読者の多くの方々に、正しく伝わらなかったかもしれないと不安を感じた。その理由として、私が執筆した文章や分析資料からは、鉄筋コン…

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-分かっていますか?何が問題なのか- ㊸コンクリート橋の健全度分析と耐久性向上(その5) ‐本当にコンクリート橋は壊れにくいのか‐連載

これでよいのか専門技術者

 橋を支える下部構造の変状を見逃せば、信頼の土台は揺らぐはじめに数多くの人々が熱中症の初期症状、めまいや立ちくらみを経験し、いつまで続くのかと半ば諦め感の強かった異常な猛暑も、10月末には待ちわびた秋風が吹き、とうとう幕引きとなったようだ。今年の異常な暑さも大変であったが、巨大台風襲来の多さと想定外の逆コース取り台風には驚きの連続で、被害は各地におよび、私自身も行く所々で大きな傷…

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-分かっていますか?何が問題なのか- ㊷コンクリート橋の健全度分析と耐久性向上(その4) ‐本当にコンクリート橋は壊れにくいのか‐連載

これでよいのか専門技術者

 はじめにアメリカの横断歩道橋崩落事故調査の経過について今回の話題提供は、今回で4回目となるシリーズ『コンクリート橋の健全度分析と耐久性』(リンク:1回目、2回目、3回目)柱に、前半部分がアメリカで起こった架設中の横断歩道橋崩落事故、中央部分をシリーズ連載、今回は特に変状発生原因別に分析した結果を説明し、そして最後は、私が起こってほしくない、書きたくないと常に願っている橋梁事故につ…

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-分かっていますか?何が問題なのか- ㊶コンクリート橋の健全度分析と耐久性向上(その3) ‐本当にコンクリート橋は壊れにくいのか‐連載

これでよいのか専門技術者

 はじめに私の連載を読まれている読者の方々が、私は触れる機会が少ないと思って始めた鉄筋コンクリート道路橋のシリーズも今回で第3回となる。今回、独断ともいえる自論で解説しているのは、供用している小径間の道路橋を対象とした健全度の分析と耐久性向上についてである。これまで2回に渡って説明してきたが(リンク先※1、※2)、供用中の鉄筋コンクリート道路橋がどのような状態なのか、健全度を悪化さ…

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-分かっていますか?何が問題なのか- ㊵コンクリート橋の健全度分析と耐久性向上(その2) ‐本当にコンクリート橋は壊れにくいのか‐連載

これでよいのか専門技術者

 はじめに私の連載は、自らが関連した事故や私の記憶に残っている重大事象を柱にし、毎月連載内容を絞り込む過程で仕入れた話題を入れ、読者の方々に役立つようにと執筆している。私の連載も今回で記念すべき40回を迎えることとなった。思い起こせば第1回目は、小林一輔先生が書かれた「コンクリート構造物の耐久性、コンクリート工学、Vol23、1985」から始まり、新設道路橋に発生した想定外(私は以前から指…

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-分かっていますか?何が問題なのか- ㊴コンクリート橋の健全度分析と耐久性向上連載

これでよいのか専門技術者

 1.崩落した2つの橋梁のその後私が技術者として常日頃から嫌っているヒューマンエラー、想定内の事象といえる橋梁崩落事故が、2度も連続して起こってしまった。私が2つの事故に落胆し、嘆いても何ら課題解決には繋がらないので、本稿を読まれている方々に、再び同様な事故が起ることが無いように、注意を喚起することが第一と考えた。そこで、当連載の前回、前々回の導入部分に使わせていただき、私なりの…

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