道路構造物ジャーナルNET

『阪神高速』

大規模更新事業も湊町と湊川で着手インタビュー

阪神高速道路 4つの建設事業と西船場JCTの改築事業を進める

 阪神高速道路では、大阪湾岸道路西伸部など4つの新設路線を進めていて、大和川線は供用までの大詰めを迎えている。また西船場JCT改築事業についても桁架設をほぼ完了して、床版工などを進めており、今年度末の供用に向けて工事を進めている。大規模更新については、湊町付近の鋼製フーチングの補強は詳細設計を実施中で、湊川付近の鋼桁補強のための中間橋脚設置対策についても工事発注を進めている。その詳…

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待ったなしの維持管理対策インタビュー

阪神高速道路 40年以上経過している構造物は4割強

 阪神高速道路は、阪神圏250.4kmの高速道路を管理している。日平均交通量は72.1万台で平均の大型車混入率は9.7%となっている。40年以上経過している構造物は4割強に達しており、計画的な保全が必要だ。その内容について詳細を谷口信彦保全交通部長に聞いた。(井手迫瑞樹)交通量は72.1万台/日大混率は9.7%判定区分Ⅲ、Ⅱは一定量存在――管内の概要は谷口部長4月1日に8号京都線(京都圏10.1km)が京都市とNEXCO西…

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RC床版防水に複合床版防水を全面採用現場を巡る

阪神高速 西大阪線と堺線全線をリニューアル工事

 阪神高速道路は、11月2日午前4時~12日午前6時までの間、15号堺線(高津IC~堺IC)全線13.4kmと、17号西大阪線(安治川IC~南開JCT)全線3.8kmを終日通行止めしたリニューアル工事を行った。2日午前中にその現場をマスコミに公開した。内容は舗装打替え工263,000㎡(RC床版部表基打替え180,000m2、鋼床版部表基層打替え25,000㎡、表層打替え58,000㎡、うち排水性舗装141,000㎡)、RC床版の従来より高性能な…

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HI-SPECシール工法を約2万6000㎡現場を巡る

阪神高速 北神戸線で新しい床版防水工を大規模施工

 阪神高速道路は、高速7号北神戸線の永井谷高架橋(P12~P16、PC単純ポステンT桁×4連、104m)で、浸透性床版防水材「HI-SPECシール工法」による床版防水を行った。同工法は、同社が新しく採用した含浸系防水材と塗膜系防水層を組み合わせた複合床版防水工法の1つで、同社とアイゾールテクニカにより共同開発された工法。同工法はエポキシ樹脂系の「HI-SPECシールL」を床版下地に含浸塗布して、ひび割れを補修…

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撤去の手間撤去の手間を軽減するHydro-Jet RD工法も活用現場を巡る

阪神高速道路 堺線玉出入口でUFC床版を初採用

 阪神高速道路は8月21日、玉出入口高架橋の床版取替を主とする高速道路リニューアルプロジェクトの現場を報道陣に公開した。同高架橋では6径間中3径間に日本で初めて道路橋床版にUFC床版を用いた床版取替を実施した。同床版は特殊な鋼繊維を混入した超高強度繊維補強コンクリート(UFC)で構成されており、圧縮強度が高いため、通常取替に使うプレキャストPC床版に比べて30%以上の軽量化、取替前のRC床版厚21…

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③DK-ピタットエイド 現場で点検しながら、30分程度の時間で応急補修現場を巡る

阪神高速技術の新技術・新材料

 阪神高速技術は、倉敷紡績、大日本印刷などと共同で、コンクリート剥落部への点検時における応急的な処置を可能にする剥落防止シート「DK-ピタットエイド」を開発した。現場で点検しながら、30分程度の時間で応急補修ができるコンセプトで開発した材料だ。在来工法より短い時間で施工が可能だ従来、コンクリート構造物の点検時に剥落しそうな浮きや剥離が見つかった場合は、たたき落とした上、できるだけ早く…

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②デンカフセグラス 繁茂する草の防除を効率的に行う材料現場を巡る

阪神高速技術の新技術・新材料

 阪神高速技術は、道路に面した法面、高架下の所有地などで繁茂する草の防除を効率的に行う材料として、新たにデンカと共同で「デンカフセグラス」を開発した。デンカフセグラスは、石灰岩質の材料からなる「薬剤が入っていないプレーンコンクリートに近い」(同)物質から形成される材料。雑草を1cm以下にカットしたのち、デンカフセグラスを1㎡に2袋分(40kg)散布し、施工厚さを約3cmの均一した層になるよ…

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大阪湾岸道路西伸部、淀川左岸線延伸部、大規模更新・大規模修繕などインタビュー

阪神高速道路 新設・保全を考慮した技術開発動向

 阪神高速道路は、グループビジョン2030のもと、これまで以上に高い目標をかかげて、技術開発に挑戦していこうという大きな方針のもとで、大阪湾岸道路西伸部や淀川左岸線延伸部、大規模更新・大規模修繕などの事業に対応するために、様々な技術革新にいそしんでいる。今年度からは研究開発の検討体制をプロジェクト制に移行し、さらなる開発業務の効率化を図っている。その具体的内容や成果について、同社の…

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①ドクターパト 規制速度で走行しながら1台で舗装や床版、高欄、遮音壁、標識柱などを点検現場を巡る

阪神高速技術の新技術・新材料

 交通規制を必要とせず点検可能阪神高速技術は、1台の車に各種計測機器を搭載して、舗装や床版、高欄、遮音壁、標識柱などを規制速度で走行しながら点検できる車両「ドクターパト」を開発し、阪神高速道路の維持管理に活用している。ドクターパトの点検は交通規制を必要としないため、渋滞の発生を避けることができる。さらに点検結果においては、画像診断による伸縮装置の健全度評価、舗装の路面性状測定、…

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1日交通量は3.1万台 ドーリーで運び550tクレーンで架設現場を巡る

阪神高速道路 西船場JCT改築で四つ橋筋を跨ぐ桁を夜間架設

 阪神高速道路は、2月3日深夜から4日未明にかけて、西船場JCT鋼桁及び鋼製橋脚その他工事において、四つ橋筋を跨ぐ桁部分の550t吊大型クレーンによる夜間一括架設を行った。四ツ橋筋は平日24h交通量が3.1万台と大阪市道としては有数の交通量を誇る大幹線道路であり、また、桁の地組ヤードが限られていることから、桁の中間部ブロック31mのみを積載可能荷重406tのドーリー(10軸台車)で運び、550t吊クレーンで…

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OFFランプ部に道路トンネルでは初めて現場を巡る

阪神高速大和川線常盤工区で矩形シールドによる全断面掘進を採用

   阪神高速道路大和川線の常磐工区開削トンネル工事は、堺市施行区間に位置し、阪神高速道路が同市より受託して施工しているが、常磐出入口(OFFランプ)において、道路トンネルで初めて矩形シールドによる全断面掘進を行うなど、人家が密集する沿線の現場に配慮した様々な工夫を行っている。その現場を取材した。(井手迫瑞樹)人家連坦地に隣接する個所を開削とシールドで施工本体工事を堺市から…

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画期となる技術追求しミッシングリンク解消を インタビュー

阪神高速・幸社長インタビュー 自分で橋を造って走りたい

 阪神高速道路の社長に幸和範氏が就任した。民営化後のみならず公団設立以来初の生え抜き社長。技術畑出身であり、麾下のエンジニアの信頼も厚く、多くの実績、内に秘めた情熱と温厚な人柄から、なるべくしてなったという感が強い。その幸社長に自社への思いと、社長就任に当たっての抱負などを聞いた。(井手迫瑞樹)首都高・宮田社長とは京大の先輩・後輩山田善一研究室に所属――首都高速道路の宮田社長が、…

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5.0㌔を施工、堺市施行分0.5㌔も受託インタビュー

阪神高速道路 大和川線事業詳細 上下トンネルの最小離隔は1㍍未満

 阪神高速道路堺建設部は、大和川線事業のうち5.5㌔(内0.5㌔は堺市からの受託)を進めている。シールドトンネルは、最小離隔が1㍍を切る条件下での厳しい施工で、FLEXや様々な工法、測定技術を駆使しながら慎重に掘削を進めている。また、同トンネルでは条件により数種類のセグメントを使い分け、内空断面の確保、大規模地震時の損傷制御などに取り組んでいる。詳細を加賀山泰一部長に聞いた。(井手迫瑞樹)…

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11日間かけて施工、新技術・点検手法も導入現場を巡る

阪神高速 5号線上下5.3㌔をフレッシュアップ

 阪神高速道路は10月13日から24日までの11日間にかけて、5号湾岸線の南港北から湾岸舞洲までの上下線5.3㌔を通行止めし、フレッシュアップ工事を進めている。平成27年から平成41年まで行う大規模更新・補修事業の一環で、工事数量は舗装補修工事が約87,000平方㍍で、このうち鋼床版部が約50,000平方㍍、SFRC舗装が約7,000平方㍍。伸縮継手補修は全299か所のうち50か所。構造物点検を工事区間全線に渡って…

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阪神高速 大型FC船「武蔵」を使って架設・撤去現場を巡る

港大橋の橋梁点検台車を最新鋭に更新

 阪神高速道路は大阪港を跨いで築港と南港を結ぶ港大橋の橋梁点検台車の交換を7月4日深夜から5日未明にかけて施工した。老朽化した既存の橋梁点検台車(昭和59年設置)を、能力を向上させた新しい橋梁点検台車「愛称Dr.RING」に換えるもので、既設のものと比べて足場面積を増やすことで接近面積(橋に接近して点検、補修できる面積)を25%向上させた。また、素材にアルミニウム合金を使用することで足場面積が…

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ミストブラスト、塗膜剥離剤などを試験施工現場を巡る

阪神高速 今年度内に塗膜除去方法マニュアル化へ

 2014年5月30日に厚生労働省と国土交通省から出された行政文書「鉛等有害物を含有する塗料の剥離やかき落とし作業における労働者の健康被害防止について」に基づいた作業をどのように実施するかについて、全国的に対応が分かれている。そうした中、阪神高速道路は、一般部と桁端部とに分け、塗膜剥離剤やミストブラストなど様々な手法を試している。同社では今年度中にも検討結果をまとめ塗膜除去手法をマニュ…

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舗装工事約16万9千平方㍍、伸縮継手交換160レーンなど対策現場を巡る

阪神高速道路 3号神戸線リフレッシュ工事

 阪神高速道路は5月26日午前4時~6月3日午前6時の間、3号神戸線の深江~武庫川間9.5㌔区間を全面通行止めしてフレッシュアップ工事を進めている。平成20年度から計画的に行っている3号神戸線フレッシュアップ工事の一環で、今回の工事を持って阪神・淡路大震災で一時不通となった武庫川以西については一区切りとなる。施工数量は舗装補修工事が約169,000平方㍍、伸縮継手交換工事が約160レーン、床版連結工事…

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縦目地を作らず拡幅、鋼管集成橋脚を犠牲橋脚に現場を巡る

阪神高速西船場ジャンクション工事の設計概要

 2月1日号では、阪神高速道路の幸和範代表取締役専務執行役員と西岡敬治参与に同社の保全事業を中心とした今後の展望、大規模更新・大規模修繕事業について話を聞いた。その中で、西船場JCT付近の拡幅など整備事業について言及があった。同JCTの整備事業についてさらに詳しく、今回は担当者の報告という形で内容について掲載する。(井手迫瑞樹)阪神高速道路株式会社建設事業本部大阪建設部設計課小林寛西船…

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新神戸トンネル(北行き)天井板撤去工事の概要現場を巡る

約4・8kmの天井板を夜間通行止めで撤去 ~32号新神戸トンネル~

 2月1日号では、阪神高速道路の幸和範代表取締役専務執行役員と西岡敬治参与に同社の保全事業を中心とした今後の展望、大規模更新・大規模修繕事業について話を聞いた。その中で、新神戸トンネルの補修補強について言及があった。同トンネルについてさらに詳しく、今回は担当者の報告という形で内容について掲載する。(井手迫瑞樹)阪神高速道路株式会社神戸管理部保全工事課五反田英雄氏阪神高速道路株式会…

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組織の在り方や人材の育成手法をどう変えていくかインタビュー

本格的な保全時代を迎えつつある阪神高速道路の技術・人材育成

 阪神高速道路は、来年度から大規模更新・大規模修繕事業の着手を目指すなど、本格的な維持管理の時代を迎えつつある。一方で、未だ「ミッシングリンク」も多く、建設事業も多く残している。変革期の様々な課題に人材育成や組織面をどのように順応させようとしているのか。幸和範代表取締役専務執行役員に詳細を聞いた。(井手迫瑞樹)阪神高速技術戦略を推進――阪神高速道路の体制強化について幸専務まず、当…

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阪神高速道路4号湾岸線で5万平方㍍現場を巡る

塗膜剥離剤を使用して塗り替え

 阪神高速道路は、4号湾岸線の泉大津JCT~りんくうJCT間の5万平方㍍強の塗り替えを進めている。平成6年に供用された路線(塗装は平成5年2月)であり、供用後20年で初めての塗り替えとなる。既存塗膜に鉛を含有していることから昨年5月30日に厚労省および国交省から出た「鉛等有害物を含有する塗料の剥離やかき落としにおける労働者の健康障害防止について」文書に基づき様々な方策を施している。現場を取材し…

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