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道路橋床版の点検診断の高度化と長寿命化技術に関する小委員会の研究成果を反映

土木学会 『道路橋床版の維持管理マニュアル2020』と『道路橋床版の長寿命化を目的とした橋面コンクリート舗装ガイドライン2020』を発刊

 土木学会鋼構造委員会道路橋床版の点検診断の高度化と長寿命化技術に関する小委員会は、『道路橋床版の維持管理マニュアル2020』(以降、マニュアル2020)と『道路橋床版の長寿命化を目的とした橋面コンクリート舗装ガイドライン2020』(以降、ガイドライン2020)を発刊した。(井手迫瑞樹)

 マニュアル2020は、2016年11月に発刊した『道路橋床版の維持管理マニュアル2016』を改訂したもの。同委員会では、点検診断の高度化による損傷の早期把握と合理的な対策工法の選定による長寿命化を課題として調査研究を進めた。点検診断の高度化については、実橋の調査を行い、同一の橋梁や同一の模擬床版に対し複数の点検診断技術で調査を実施し、実橋への適用性と留意点を整理した。長寿命化技術については、健全性の診断結果と措置方針、劣化要因と劣化進行過程に対する標準的な対策工法を整理した。そうした成果や新しい知見をふんだんに盛り込んだ改訂となっている。


 ガイドライン2020は、橋面コンクリート舗装に関し、京都府大山崎町の天王山古戦橋や富山市の新屋橋など実橋で行った試験施工結果なども反映し、道路橋の橋面コンクリート舗装に対する要求性能を提案し、性能を実現するための設計方法、材料選定、施工方法、維持管理方法をガイドライン化した。従来の床版補修→防水工→アスファルト舗装に比べて、防水工やアスファルト舗装を必要とせず、コンクリートだけで施工でき、補強効果も期待できるコンクリート舗装は、コスト縮減と床版補強効果も期待できるため、特に財政的制約が厳しい地方自治体においてこそ適用が期待できそうだ。


マニュアル2020とガイドライン2020、左は小委員会報告書

 発売所は丸善出版。マニュアル2020が3800円(税別)。ガイドライン2020が2900円(同)。(2020年10月29日掲載)