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2023年以降に年間200人の受講者を計画

香川高専 橋梁維持管理の地元技術者育成めざし『アイメックかがわ』を設立

 香川高専は、橋梁の維持管理に関する社会人向けの講習会を開催して地元の技術者の育成を行うことを目的とした香川高専社会基盤メンテナンス教育センター(Infrastructure Maintenance Educational Center、略称 iMec 香川 [アイメックかがわ])を2020年4月1日に設立した。センター長には林和彦准教授(右肩写真)が就任した。


 香川高専は、高松キャンパス内の約300m2の敷地内に、全国で更新に伴い撤去された橋梁の部材を実物劣化モデルとして収蔵しており、これを実習フィールドとして使用する。実物劣化モデルは、鉄筋コンクリート床版、鉄筋コンクリート桁、鋼リベット桁、鋼トラス橋、支承、プレートガーダー橋等がある。2019年からスタートした舞鶴高専の主導のプロジェクト(他に福島高専、長岡高専、福井高専)下に収集したもので、今後は四国内において、iMec香川が独自に追加収集していく。


約300m2の敷地内に、全国で更新に伴い撤去された橋梁の部材を実物劣化モデルとして収蔵

 iMec香川は設立から3年目に当たる2022年に、講習会の試行開催を始める。講習会は最大10名(導入編を除く)の少人数制とする予定だ。例えば、准橋梁点検技術者を目指す講習会は、2日間のコースで年間10回を予定している。受講者は、事前にe-learning受講を義務づけ、香川高専内で講義および実習を行う。

 講習は多種多様なコースがあり、橋梁点検(導入編、基礎編、応用編)、橋梁長寿命化対策、施工技術と施工管理、建設ICT、コンクリート施工実習、等のコースがある。今回のプロジェクトで診断技術者の教材作成も同時進行で行い、その講習も行っていく。

 基本的には先行する舞鶴高専のカリキュラムを踏襲するが、四国内の例えば香川高専の林和彦准教授が進めるSWATなどの技術や、香川大学で岡崎慎一郎准教授が進める水の制御を生かした橋梁点検手法や、自動復元設計手法の成果など独自の施策も盛り込んだ、地元の特色を生かした教育プログラムも今後作っていく考えだ。

 2022年に試行としてのべ100名、2023年以降は200名程度の受講者を計画している。
(2020年6月5日掲載)