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操作方法を中心にさらなる改良にも着手

中井商工 既設簡易鋼製ジョイント用素地調整機器『ケレントップΣ』を展開

公開日:2020.03.01

 中井商工は、簡易鋼製ジョイントを非排水化する際に、遊間の錆を効率的に除去でき、素地調整の品質も向上できるケレン装置としてケレントップΣを開発した。同工法は、50~100mmの遊間幅および100mm深さに対応できる装置。機器は4点の脚がついた架台で支持されており、先端には全周のSUS製専用ブラシ(φ0.15mm、または0.2mm)を装着しており、折れ曲がった形状をしている簡易鋼製ジョイントを安定して磨くことができる。足にはばねを装着しているため専用ブラシの当たりを微調整可能で目視窓を付けることで、作業の視認性も向上している。2種ケレン相当の素地調整を行うことができ、施工後は乾式止水材の挿入や弾性シール材の充填を行うことで、スムーズな伸縮装置の非排水化を行うことが可能だ。

ケレントップΣ/先端のSUS製専用ブラシ拡大写真

作業状況写真①

作業状況写真②
 同社では、さらなる改良にも着手している。架台から台車方式にすることで、移動をスムーズにするとともに、台車の上に縦型モーターを付け、左右にはレールで動かせるようにし、ワイヤーブラシも2本装着するもの。上部でハンドルを左右に振り、かつモーターでワイヤーブラシのケレン位置を上下に動かすことで、効率的かつ満遍なくジョイントの内側をケレンできるようにする。改良タイプも年内に上梓する見込みだ。

(井手迫瑞樹、2020年3月1日掲載)

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