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VR技術で実現場と同じ条件を再現

首都高速道路 鋼桁の近接目視点検教育システムを開発

 首都高速道路は、東京都市大学、首都高技術、首都高速道路技術センターと共同で「近接目視点検教育システム(点検訓練シミュレータ)」を開発した。鋼桁橋の疲労き裂を対象に確実かつ効率的な点検技術の向上を目的としている。

 首都高の高架橋の約77%が鋼桁橋で、疲労き裂損傷が多く、発生部位も多岐にわたっているが、初期の疲労き裂は微細なために確認には発生部位や原因などの専門知識が必要になる。今後、熟練した点検技術者が不足することが予測されるなかで、専門知識を効率的に習得し、点検の確実性を向上させる教育システムとして活用する。

 本システムでは、VR技術で実現場と同じ条件をパソコンのディスプレイ上やヘッドマウントディスプレイ上に再現。実際の点検と同様に桁内を移動して、損傷事例や点検時の着目点やノウハウを身に着けることができる。また、点検者のレベルに応じた設定や損傷箇所が毎回ランダムに出現するので継続学習も可能だ。

 同社は、従来のテキストによる座学と現場実習を補完するものとして、本システムを使用していくという。鈑桁版は導入済みで、今後は箱桁版の導入を進めていく。



点検訓練シミュレータの画像

(2020年2月7日掲載)