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一般財団法人災害科学研究所 社会基盤維持管理研究会

松井繁之大阪大学名誉教授の「伊藤學賞」受賞を祝賀

 一般財団法人災害科学研究所社会基盤維持管理研究会は、昨年11月29日に大阪市内で同委員会委員長の松井繁之大阪大学名誉教授が日本橋梁建設協会の「伊藤學賞」を受賞したことを祝う受賞祝賀会を開催した。祝賀会には会員ら105人が参加した。また、同時に宮地エンジニアリングの河西龍彦氏(同会会員)の技術功労賞受賞も祝賀した。松井氏の伊藤學賞の受賞理由は、「RC床版の疲労劣化機構の解明と疲労設計法の考案、および疲労劣化床版補強工法の開発、また高耐久性床版(PC床版、鋼コンクリート合成床版)の設計・施工方法の開発と高耐久性床版との組み合わせで実現した「新しい鋼橋(少数I桁橋、細幅箱桁橋など)」の発展に貢献」したこと。


松井繁之大阪大学名誉教授と河西龍彦氏/祝賀される松井教授

出席者は100人を超えた

 松井氏は伊藤學賞の受賞に当たって、本ネットの取材に「40年間の床版+鋼橋の高耐久化に寄与していることを評価されて賞をいただき、光栄に思っている。大学院の博士課程から床版研究をはじめ、その5年後にある都市高速で床版陥没が起きた。様々な先生方と議論を重ねていくうちに荷重を移動させることを再現した実験をやらなくてはいけないことが分かったが、その装置を作るお金が当時はなかった。同じころ、私はある電力会社の橋梁の維持管理の手伝いを行っていた。その施設の長と維持管理の話題になり、先方が床版の点検に苦労していることを述べられたので、S-N曲線の話をしたところ、研究資金を出してくれることになり、いわゆる『ゴンゴロ(輪荷重試験機)』を作ることができた」と当時を述懐した。

 続けて「その後10年くらいして、西川室長(現在、土木研究所理事長、当時土木研究所橋梁研究室長)が評価していただき、土研でも輪荷重試験機を作るということでノウハウを渡し、一緒に研究した。合成床版やPC床版の性能実験、水張り実験による防水工の必要性の認識など多くの成果を得ることができた。今後もプレキャストPC床版の継手の研究やUFC床版、トンネル用床版、様々な事情から取替が難しい床版について補修に良い材料の開発を行うことなどに勤しんでいきたい」と述べた。(写真・文:井手迫瑞樹 2020年1月24日掲載)

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