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上信越道碓氷軽井沢IC~佐久IC間で盛土変状が発生。本復旧には時間を要する

NEXCO東日本 台風19号による通行止め延長は過去最大級の約2200km

 東日本高速道路(小畠徹社長、右肩写真)は28日、本社で定例会見を開催し、台風15号および19号、25日の大雨での同社の対応を説明した。

 9月9日に関東地方に上陸した台風15号では、最大12路線、約500kmで通行止めを実施。とくに被害が大きかった千葉県内では、料金所や休憩施設、トンネルなど最大58箇所で、東日本大震災時(約340時間)を超える最長約370時間(16日間)にわたり停電が発生した。3台の電源車と21台の仮設発電機を確保するとともに、各主要施設に設置している自家発電設備を24時間体制で維持管理し、被災地の復旧に必要不可欠な交通確保対応に努めた。

 12日から13日にかけて東日本に甚大な被害をもたらした台風19号では、関東・東北・新潟地域で最大28路線、約2,200kmで通行止めを実施した。通行止め延長は過去最大級で、管理延長の半分以上に達した。関東・東北地域では、約50箇所ののり面崩落、1箇所の盛土変状、多数の路面冠水が発生した。



台風19号での被災状況(NEXCO東日本ホームページから。以下、同)


 上信越自動車道の碓氷軽井沢IC~佐久IC間の下り線では盛土変状が確認され、地下水位が上昇して変状が進行(路面上に約17.5cmのき裂)。そのため、中央分離帯付近にH鋼杭を打設して、上り線の安全を確保する緊急対策工事を実施した後、上り線での対面通行で23日に通行止めを解除した。早期回復に向け、「上信越自動車道・長野自動車道 のり面対策技術検討会」を設置して検討を進めるが、本復旧にはかなりの時間を要するとのことだ。



上信越道(碓氷軽井沢IC~佐久IC)被災概要と緊急対策概要


 常磐自動車道の水戸北スマートIC、上信越自動車道の小布施スマートICでは、河川の氾濫により浸水し、ICの運用に必要な受配電設備など施設設備のすべてが損傷した。施設設備の調達などにはかなりの時間がかかるが、年内の運用再開(仮運用)を目指して復旧活動を行っていくとした。

 25日の大雨では、ピーク時最大7路線32区間、約320kmが通行止めとなった。約20箇所でのり面崩落、また路面冠水などの被害が発生した。

 同社では、災害ボランティアの活動を支援するために、ボランティア車両などに対する高速道路の無料措置を継続しているほか、千葉県内の5箇所の休憩施設などで携帯電話充電用の電源と飲料水を無償で提供している。

(2019年10月30日掲載)