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松井繁之氏(大阪大学名誉教授・大阪工業大学客員教授)が伊藤學賞を受賞

橋建協 「橋梁技術発表会および講演会」を開催し、約550人が参加

 日本橋梁建設協会(会長=満岡次郎・IHI社長、右肩写真)は4日、東京・中央区の銀座ブロッサムで、「令和元年度橋梁技術発表会および講演会」(東京地区)を開催した。会員社をはじめ官公庁・高速道路会社・コンサルタント会社などから関係者約550人が参加した。満岡会長は開会の挨拶で、「平成16年度から開始した本会も今年で16年目を迎えることができた。昨年は全国6箇所の会場で約2,000人弱の方に参加いただいた」と感謝を表した上で、「当協会では毎年重点テーマを定めており、今年は、①橋梁事業の成長力強化、②技術の進化と成長、③橋梁長寿命化への挑戦、④海外事業プロジェクトの推進――の4つのテーマで活動を展開している。それらを通じて、業界の担い手を確保するとともに、安全で安心できる地域づくりと日本経済の発展に貢献できるように邁進していきたい」と述べた。



官公庁・高速道路会社・コンサルタント会社はじめ関係者約550人が参加


 技術発表会では、「連続合成2主桁橋の設計例と解説について ~H29道示による設計もこれで大丈夫~」(掘井滋則氏)、「製作・溶接・防食に関する研究 ~製作小委員会における最近の活動報告~」(村上貴紀氏)、「東西水路横断橋(仮称)多軸台車と台船を利用した大ブロック一括架設 ~架設重量7000tを超える大型地組ブロックのロールオンと台船架設について~」(折戸宏行氏)の3テーマの説明および報告が協会の各委員から行われた。

 特別講演では、国土交通省関東地方整備局道路部の松田和香道路企画官が「関東地方における道づくりの話題」と題して、首都圏三環状道路の整備状況やストック効果などについて説明した。さらに、関東地整の鋼橋上部工の発注予定について、今年度は少なくなるが、来年度は神奈川県(横浜環状南線や横浜湘南道路)を中心に増加すると述べた。

 また、今年度の「伊藤學賞」「技術功労賞」「奨励賞」の表彰式があわせて行われた。伊藤學賞は松井繁之氏(大阪大学名誉教授、大阪工業大学客員教授)、技術功労賞は古田富保氏(横河ブリッジ技監安全品質本部長)、河西龍彦氏(宮地エンジニアリング執行役員千葉工場長)が受賞した。


表彰を受けた松井氏は表彰式後に記念講演を行った

 奨励賞は楠田広和氏(横河ブリッジ設計本部東京設計第一部設計課主査)、上野慶太氏(エム・エム ブリッジ生産・技術部設計グループ主事)、能登晋也氏(JFEエンジニアリング橋梁事業部改築プロジェクト部工事室長)、石川幹夫氏(瀧上工業設計グループ係長)、鈴木孝洋氏(日本ファブテック橋梁事業本部工事部工事課課長)の5氏が受賞した。

 表彰式後には、松井氏が「鋼橋の傘で交通荷重を支える床版」というテーマで受賞記念講演を行い、学生時代から現在までの床版の研究開発活動を紹介。松井氏が日本で初めて開発した輪荷重走行試験機を用いての床版の検証実験や高耐久性床版の開発などについて語り、今後も業界に寄与すべく研究開発を続けていきたいと述べた。

(2019年10月7日掲載)

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