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第5回通常総会を開催 安全WGは「会員向け教科書」の整備も図る

ブラスト施工技術研究会 素地調整の意識、残存塗膜剥離剤がブラストに与える影響をワーキング

 鋼橋塗装時などのブラスト品質向上を目指すブラスト施工技術研究会(小寺健史会長)は7日、東京・大崎のニューオータニイン東京で第5回通常総会を開催し、予決算および年度事業計画を承認した。

総会の様子

 安全ワーキングからは、ブラスト防塵面のフード開発、健康診断における課題およびアンケート、認定制度の導入について報告された。特に認定制度については、研究会員向けのブラストの教科書を作るという意気込みの元、保護具、関係法、有害物質、カップリング(ブラストホース部の)、防塵機、バキューム、研削材などについて会としての基準を定めていく方針が示された。

 品質ワーキングでは①「俺のSa2・1/2プロジェクト」と②「残存剥離剤後の素地調整の問題点」の2プロジェクトについて報告された。①は、12枚の写真を並べて、どれがSa2 1/2であるか判断するアンケートを技術者および技能者向けに取っているもので、非常に興味深い結果が出た。

 ②では、添接部、ボルト回り、隅角部、狭隘部などに残ってしまった剥離剤などがブラスト品質やわずかに残る可能性のある研削材と剥離剤の混合物の残滓がその後の塗装に与える影響について検証しているもの。剥離剤を完全に除去できる工法の検討を進めると共に、塗料メーカーや剥離剤メーカーと塗装品質の検証を行うことも進めていく。


 その後の講演会では、ツタワルドボク代表理事(特殊高所技術執行役員)の片山英資氏が「ツタワルドボク」の活動の内容について、熱く語った。地震の長崎水害(1982年7月)で住んでいた家が水害で大きく被災したことから土木を志したと述べ、民間コンサルタントや福北高速在籍時の事例、さらに民間と公的機関で感じていた市民と土木の相互無関心状態を解消するべく始めた、市民と土木と市民を繋ぐ「ツタワルドボク」の内容を語った。ツタワルドボク学会などのイベントや議論する場を作ることで、市民と土木技術者の間の専門的な垣根をなくし、語り合うことが土木の市民的価値を高め、人材を獲得することにつながる、と柔らかい例を挙げながら論じた。

片山氏

上福元氏

 また、興研労働衛生コンサルタント事務所の上福元清隆氏が「鋼橋塗替え工事における労働衛生管理」について、該当し守らねばならない法令や規則について詳細に語った。(2019年6月8日掲載)