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550tオールテーレンクレーンを用いて1夜間で施工

阪神高速道路 信濃橋渡り線の本町通りとの交差箇所を夜間架設

 阪神高速道路は、24日22時から25日6時にかけて、阪神高速道路1号環状線信濃橋渡り線のうち、本町通(国道172号線、夜間(22時~翌6時)交通量3,000台)と交差する個所の桁架設を行った。西船場JCT(信濃橋渡り線)事業の一連の工事において、最後の桁下道路との交差箇所の架設だ。同事業は2019年度中の完成を予定している。完成後は16号大阪港線(東行)から1号環状線(北行)が直接接続することになり、環状線南行を半周迂回していく現在の行程より、走行距離を5.5km、走行時間を5分短縮可能であり、渋滞の緩和も期待できる。


 同橋は橋長37m、幅員は5.53m、鋼重48.9t(吊荷重は56.2t)の単純鋼床版鈑桁橋。南側の橋脚部は建築限界などの条件から桁高を660mm(最低高さ)に絞っており、最大部分(桁中間部)の桁高は約2mと変断面な桁形状を有している。同桁を7軸台車×2列のドーリー(長さ11m)で地組ヤードから現場まで約150m運び、550tオールテーレンクレーンで桁を4.5mほど吊り上げて架設したものだ。

 当日は22時から施工を開始、舗装を傷つけないよう、ゴム板の設置ついで、25mmの敷き鉄板を3重に敷き、さらに鋼桁架設に用いる550tオールテーレンクレーン用の専用鉄板(50mm)を敷いたうえで、同クレーンを所定位置まで移動し、アウトリガーを展開した。アウトリガーは先端で支持するだけでなく、中間部にもジャッキを挿入することで、8点で支持した。その後運ばれてきた127tのカウンターウェイトを載荷し、ドーリーで運んできた桁を3.33mほど吊り上げ、両脚上に架設した。桁は約8%の縦断勾配に対応するべく同様の勾配を付けたうえで吊上げている。2時半ごろドーリーが退出、3時半ごろには桁上の玉掛を外すに至った。

狭い路地をドーリーで運ぶ/カウンターウェイトを積む550tオールテーレンクレーン

交差点へ進入するドーリー

桁架設

玉掛を外した状況

 施工体制は元請(横河ブリッジ)職員が10人、一次下請は橋梁架設(大角建設工業)が14人、クレーン(平野クレーン工業)が6人、移動多軸台車(宇徳)が6人。当初設計は中央復建コンサルタント・セントラルコンサルタントJVだが、同橋の床版にUFC床版を採用するにあたり、桁を3主から2主桁に変更するなどの詳細設計を鹿島建設が担当している。(写真・文=井手迫瑞樹)
(2019年5月27日掲載、5月30日、表題に一部誤りがありました。訂正します。)