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定例会見を開催

首都高速道路 3号渋谷線大規模更新 下部工補強は五輪前までに完了予定

 首都高速道路(宮田年耕社長、右肩写真)は6日、本社で定例会見を開催した。横浜環状北西線の事業進捗については、横浜青葉JCT高架部が昨年12月に桁架設が完了し、床版工、高欄工を実施中、延長約4.1kmのトンネル部が内部構築工および設備工を実施中、横浜港北JCT高架部が2スパンを残して約90%の桁架設が完了していると報告された。

 高速1号羽田線の東品川桟橋・鮫洲埋立部更新工事では、東品川桟橋部で更新上り線の橋脚設置工が昨年12月に完了し、桁架設工を実施中。1月21日には羽田線(下り線)と東京モノレールを跨ぐ大井JCTの桁架設が完了し、上り線迂回路に接続する工事が進行しており、大井JCTの通行止めは9月末までの予定となっている。鮫洲埋立部は更新上り線のプレキャストボックス設置工が進められている。



横浜環状北西線の進捗状況(首都高速道路HPから)


東品川桟橋・鮫洲埋立部更新工事の進捗状況(首都高速道路HPから)


 東京と千葉を結ぶ第二東京湾岸道路について、1月17日に石井啓一国土交通大臣が建設に向けた検討会設置の方針を示したことに対する本NET記者の質問に、宮田社長は「首都圏三環状道路のうち中央環状線と外環道の南側部分は片側3車線の湾岸線が担っている状況だが、昨年6月の千葉外環開通以来、湾岸線への負荷が非常に大きくなっている」と述べたうえで、国から指示があれば一緒に検討していきたいとした。

 3号渋谷線(池尻~三軒茶屋出入口付近)の大規模更新に関する質問に対しては、「損傷が激しい上部工の更新をするためには、下部工を補強する必要がある。基礎が東急田園都市線の躯体や共同溝と一体構造になっているという特殊な構造なため、基礎を所管する東京急行電鉄、東京国道事務所と基本協定を締結して、工事依頼をしている」(宮田社長)と述べ、下部工補強を東京オリンピック前までに完了させ、オリンピック終了後に上部工の更新工事に着手したいとの見通しを示した。


 新たな開発技術では、「鋼床版疲労き裂非破壊検査ロボット」が紹介された。超音波探触子が両側に付いたロボットをデッキプレートの裏側に磁石で貼り付け、コントローラで車輪を動かして、き裂を検出するもの。深さ6mmのき裂を検出可能で、重量は1.8kg、検査スピードは分速3mとなっている。ロボットは自走するが、安全のため専用ポールに付けて使用し、最長7mまで対応可能。足場設置の必要がないために作業効率の向上が期待されている。



ロボット本体/コントローラ(前進、後進、低速=検査時、高速)で操作する


 また、超音波探触子をカメラに付け換えることで外観目視点検にも使用可能だ。3年をかけた開発が完了し、今後、実運用する予定となっている。

(2019年2月7日掲載)