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東京で記者説明会を開催

NEXCO西日本 暫定2車線区間と4車線区間で災害復旧に大きな差

 西日本高速道路(酒井和広社長、右肩写真)は2日、東京・霞が関ビルで記者説明会を開催した。酒井社長は冒頭の挨拶で、大阪北部地震、平成30年7月豪雨、台風21号と6月から9月にかけて立て続けに発生した自然災害について触れた。

 6月18日の大阪北部地震では、道路構造物に走行に支障となるような大きな損傷は発生しなかったが、「出勤時間帯の都市直下型地震だったため、公共交通機関がほとんど止まり、当社の非常参集要員が会社に着くまで数時間かかった。このような場合のオペレーションについて大きな教訓を得ることができた」(同社長)と語った。

 平成30年7月豪雨では最大で管内の65%(2,299km)が通行止めになり、西日本の幹線道路である山陽道や中国道も大きな被害を受け、長期間にわたって通行止めになった。酒井社長は「物流確保を最優先にして、“常識では考えられないような”災害復旧対応を行った結果、短期間で1車線を確保することができた」と述べたうえで、「暫定2車線区間と4車線以上区間の災害からの復旧スピードが大きく違った。暫定2車線区間では2、3カ月間の通行止めを余儀なくされたが、4車線以上区間では片側車線を対面通行にすることで短時間で通行確保ができた。管内にはまだ相当数の暫定2車線区間があるが、1日でも早く4車線化を実現して強靭な道路網にしていきたい」と話した。

 台風21号では関空連絡橋にタンカーが衝突して橋桁が大きく損傷したことから、国際空港が長時間にわたり閉鎖状態になった。「重要な空港に連絡する道路の早期復旧についても大きな教訓を得た。南海トラフ地震の発生も想定されており、今後の災害に備えていきたい」(同社長)と述べた。

 また、これらの災害復旧対応で、舗装補修や路肩清掃などの通常業務が概ね1カ月相当分遅れているが、これからしっかりと遅れを取り戻していくとした。

 その後、芝村義治取締役常務執行役員から災害関連に加え、新規に追加された新設事業や4車線化事業、新名神高速道路(高槻JCT・IC~神戸JCT)開通後の状況、高速道路リニューアルプロジェクトなどについての説明が行われた。

(2018年11月5日掲載)