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宮田社長定例会見を開催

首都高速道路 舗装の維持管理自動化技術を開発中

 首都高速道路(宮田年耕社長、右肩写真)は12日、本社で定例会見を開催した。横浜環状北西線の事業進捗については、高架部の橋脚工が完了し、桁架設工を実施中で約70%が架設完了となっている。横浜市から受託しているシールドトンネル(港北行)は8月9日に掘進が完了した。今後、桁架設工、トンネル部の内部構築工と設備工を進め、2020年の東京オリンピックまでに開通予定となっている。

 高速1号羽田線の東品川桟橋・鮫洲埋立部更新工事では、東品川桟橋部は更新上り線の橋脚工とともに7月から桁架設工を開始した。鮫洲埋立部は更新上り線の掘削工を行っている。現在、大井JCTの通行止めとなっている部分は来年9月に施行完了予定で、東京オリンピック時には湾岸線から羽田線への接続を可能にする。



横浜環状北西線の進捗状況(首都高速道路HPから、以下同)


東品川桟橋・鮫洲埋立部更新工事の進捗状況


 首都高グループで運用中のスマートインフラ管理システム「i-DREAMs」が、「第20回国土技術開発賞」最優秀賞(応募総数34件中、最優秀賞は1件)を受賞した。i-DREAMsの開発中の技術として、舗装の維持管理を自動化するものが紹介された。現行では、路面性状自動測定車と徒歩点検による確認で補修計画を策定していたが、本技術ではレーザースキャナとラインセンサカメラを搭載した車両を走行させる。それにより、3次元点群データとカメラ画像から舗装の劣化指標を自動算出するとともに、3次元点群データから局所的な損傷(ポットホール)を自動検出し、その情報から損傷のランク判定、補修が必要な範囲の抽出、補修費算出までのプロセスを自動化する。現段階でポットホールについては20cm程度の大きさのものを自動検出できるという。本格運用は来年度から予定している。

 新開発技術として、「橋脚水中部調査機器」が紹介された。河川や運河内の橋脚水中部の点検は潜水士が行っているが、視界不良や水流の影響などがあったため、首都高速道路技術センター技術研究所が主体となって、水中撮影機器を共同開発した。機器上部に取り付けたポールとリモコン装置で水中に沈めた機器を操作して、水中部の撮影を行う。水深5mまでの調査が可能で、LEDライトやスラスター(スクリュー)を装備しているので、視界不良や水流の影響にも対応できるようになっている。



橋脚水中部調査機器

(2018年9月13日掲載)