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グリーン調達法の特定調達品目入り目指す

日本鋼構造物循環式ブラスト技術協会が中間報告会を開催

 日本鋼構造物循環式ブラスト技術協会(山田博文理事長)は、8月31日にTKP東京駅前カンファレンスセンターで中間報告会を開催した。

 山田理事長は冒頭のあいさつで循環式エコクリーンブラスト工法が平成30年度の環境大臣賞を受賞したことに触れ「皆様のお力添えがあり、環境省からは従来の塗膜剥離工法との廃棄物の削減量を評価していただいた。この環境負荷を低減できる循環式エコクリーンブラスト工法を1橋でも多く採用していただけるようにしていきたい。現在、グリーン調達法の特定調達品目に入ることを目指しており、既に特定調達品目のロングリスト(継続検討品目群)に掲載されている。特定調達品目になるには全国普及、安全性、品質の担保など高いハードルがあるが、協会としても特定調達品目入りを目指して技術審査証明を取り、『ゴミを減らして世界を変える』という意気込みのもと頑張っていきたい」と述べた。

 中間報告会では、新技術として循環式エコクリーンブラスト工法とショットピーニング処理を併用したエコクリーンハイブリッド工法を紹介した。ショットピーニング工法は腐食の予防や疲労亀裂の予防が期待できる工法として鋼構造物の保全に広く使われており、ブラストとの同時施工により、経済的かつ効率的な施工を可能にしたもの。

 従来、ショットピーニングは既設橋梁において、ピーニング材の飛散防止対策が大掛かりになることや、ピーニング材の回収再利用が困難であることから採用が見送られてきた。それを①塗装塗替え工と同時施工することでブラスト用の足場や飛散防止設備を併用する、②ショットピーニングも循環再利用設備を併用する、③塗装用研削材(スチールグリット)をピーニング用特殊鋼球に変える、④現場での施工管理方法、出来形管理手法を確立する――などの対策を講じることで既設橋梁でも使用できるようにした。

 加えて、新理事会社としてナカムラ(山形県)とデーロスジャパン(石川県)が承認された。

 循環式エコクリーンブラスト工法は、昨年度(2017年度)、約126,000㎡の施工実績に達している。(2018年9月10日掲載)