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新潟県内初の床版取替工事ではロードジッパーシステムを活用

NEXCO東日本 高速道路リニューアルプロジェクトで異工種工事を導入

 東日本高速道路(小畠徹社長)は1日、本社で定例記者会見を開催した。会見の冒頭で、小畠社長は西日本を中心とした豪雨災害で被災された方々にお見舞いを述べたうえで、同社では「NEXCO西日本からの応援要請を受けて、7月8日から13日までの期間、流出した土砂を搬出するためのダンプ22台を派遣した。東日本大震災時に西日本地域の皆様からの多くの支援を頂いた地域の企業として、少しでも復興に役立ちたいという思いから、被災地への義援金500万円を拠出したほか、SA・PAに募金箱を設置して義援金をお願いしている」と述べた。

 高速道路リニューアルプロジェクトについては、「今年度は19箇所で事業を計画しており、これまでに6箇所の床版取替工事を完了した。8月下旬から予定している工事(床版取替工事4箇所)のうち、北陸道の長岡JCT~中之島見付IC間の高瀬橋(上り線)は新潟県内で初めての床版取替工事となる」(小畠社長)と話した。高瀬橋床版取替工事では施工箇所が3車線であることから、同社として初の試みとして反対車線(下り線)の通行規制を行わずに施工する。床版は3断面に分割して取替え、ロードジッパーシステムの活用により時間帯別車線運用切替を行い、工事渋滞を抑制したいとしている。



平成30年度高速道路リニューアルプロジェクト一覧(NEXCO東日本HPより)


 今年度は新たに17件の高速道路リニューアル工事の契約手続きを予定している。8月上旬入札公告予定の「東北自動車道 十和田管内高速道路リニューアル工事」では異工種工事を導入する。施工箇所は安代IC~碇ヶ関IC間66.1kmで、橋梁5橋(床版取替約9,000㎡)、トンネル20チューブ(覆工補強約74,000㎡、トンネル空洞注入約4,500m3)、工期39カ月の工事となる。大規模な異工種工事を導入することで「できるだけ一度の交通規制で複数の工事を実施し、交通規制を削減することで路上工事にともなう渋滞の緩和や走行安全性の向上に努めていきたい」(小畠社長)とした。異工種工事は今後も検討していくとしている。



位置図と施工箇所(NEXCO東日本HPより)


 また、7月上旬に西日本各地を襲った水害では、高速道路も大きな被災をこうむり、不通区間も出た。これに関しては、「大規模リニューアルにおける法面排水施設の大規模更新や盛土の大規模更新を着実に行っていくことで対応していく方針」(遠藤元一副社長管理事業本部長)としている。また、2年前の台風10号で大きな水害を受けた北海道支社では水回り専門の点検部隊「水守隊」を組織しているということだ。

(2018年8月2日掲載)