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60年間の技術紹介と供用期間100年に向けた取り組み

首都高速道路・首都高速道路技術センター 技術講演会を開催

 首都高速道路と首都高速道路技術センターは6日、東京・有楽町朝日ホールで技術講演会を開催した。高村栄二首都高速道路執行役員(右肩写真)は開会の挨拶で「首都高速道路の前身である首都高速道路公団は昭和34年に設立され、首都圏の大動脈である首都高速道路の建設、維持管理に日夜携わってきた。その後、公団が民営化され、株式会社が平成17年に発足し、公団からあわせて今年が60年目へのスタートとなる。それを記念して、技術講演会を企画した」と述べた。

 講演会は午前と午後の二部制で行われ、グループ会社をはじめ官公庁、施工業者などから延べ約900名が出席した。午前の部では「首都高速道路の技術60年」と題し、首都高の技術者が創設期から最新の技術までを紹介した。田嶋仁志土木技術担当部長は創設期の鋼橋の技術として、高張力鋼の使用やラーメン橋脚・ラーメン構造の採用などを説明。新技術では、横浜環状北線新横浜付近高架橋を例にポンプ圧送打設による膨張剤併用軽量コンクリート床版橋の建設をあげた。



会場は満席となった


 午後の部では「新時代の橋梁とメンテナンス」をテーマに、木村嘉富氏(国土技術政策総合研究所道路構造物研究部長)、藤野陽三氏(横浜国立大学先端科学高等研究院上席特別教授)などが登壇。木村氏は、平成29年道路橋示方書で掲げられた設計供用期間100年に絡み、橋梁の性能が担保される状態である耐久性能の考え方や耐久性の信頼性向上に向けた設計の留意点について講演を行った。藤野氏はリスクマネジメントとストックマネジメントについて述べ、リスクマネジメントでは熊本地震などの地震被害を例に「損傷は想定外のところに起こる」と述べ、日ごろから準備をしておくことの重要性を説いた。

 会場では、技術展示会「首都高の技術60年~建設から管理まで&今後に向けて」を開催(8日16時まで、入場無料)。創設期からのおもな道路構造物の建設技術や維持管理技術のパネルを展示している。



技術展示会

(2018年6月7日掲載)