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高速道路の新設・改築に2942億円

首都高速道路 平成30年度事業総額は3240億円

 首都高速道路(宮田年耕社長)は、25日定例社長会見を開催した。平成30年度事業費総額は3,240億円で内訳は高速道路の新設・改築に2942億円、高速道路事業以外が298億円。ただし以外事業には横浜環状北西線シールドトンネル工事などに266億円を費やすため、道路関連事業は3,200億円に達する見込み。


2018年度事業費

 高速道路事業費が昨年度(3,223億円)に比べて減少したのは中央環状線の機能強化などを目的として取り組んでいた板橋・熊野町JCT間拡幅、堀切・小菅JCT間拡幅などの事業が完成し、事業が一服したため。今年度は、横浜環状北西線などの新設に683億円、東品川桟橋・鮫洲埋立部などの大規模更新が227億円、一般維持修繕に1,372億円、池尻・三軒茶屋出入口付近などの大規模更新・大規模修繕に659億円を充てる。

 横浜環状北西線は、高架部においては基礎をすべて完了し、橋脚や桁架設を全面展開している。またシールド工事トンネル(港北行き)も順調に掘進が進んでおり、全体の約60%まで完了している状況だ。引き続き東京五輪までの完成を目指し工事を進めていく。


横浜環状北西線の進捗状況

 中央環状線や7号小松川線の機能向上を目的に建設を進められている小松川JCT新設工事については、現在は河川部の上部工、陸上部で上下部工を建設しており、今年度中に上部工の架設が完了する見込みで、平成31年度の完成を目指す。


小松川JCT新設工事の進捗状況

 1号羽田線東品川桟橋・鮫洲埋立部の大規模更新については、既設上り線の撤去および更新上り線の下部工を今年度も引き続き実施していく。東京五輪前までには上り線を作り変え、暫定的に下り線として運用し、東京五輪は現在の迂回路(上り線として活用)と共に運用していく。高速大師線については、平成29年10月に現場着手し、今年度は新設橋脚の基礎および橋脚工に着手する予定だ。東京五輪までに新設橋脚と橋桁の移動設備の構築を完了させる方針。


1号羽田線東品川桟橋・鮫洲埋立部の大規模更新進捗状況


高速大師橋架け替えの進捗状況

 3号池尻・三軒茶屋については、現況の橋脚基礎が東急の地下の躯体と合体しており上部工の補強には、基礎の強化が必要になる。また、国土交通省が所管する共同溝もかぶさっている。そうした条件をクリアするため各者と調整を行っていたが、昨年度に基本協定を締結し、東京五輪までは国および東急に委託して基礎の補強を行い、五輪終了後地上部の工事に移る予定。

 日本橋付近の地下化構想については、この春ごろまでに国交省や都などのと共にルート選定を行い、夏までに事業スキームをセットしたい方針だ。

 また、安全・安心の取り組みの一環として、高速道路上での点検・補修の実施方法について昨年6月から試行運用していた手法を正式運用する方針も発表した。中央環状線の開通により経路の選択性が著しく向上したことから、①曜日は定めず、工事渋滞が予想されない交通量の少ない時間帯に工事を実施する、②交通量の多い時間帯に大きな音の出る作業を行う場合は、交通への影響を考慮して曜日を固定する――手法を試験運用した結果、以前までの実施方法と比べて渋滞量が1割程度削減する効果を確認、本運用を決めた。利用者に対しては同社のドライバーズサイトで適切に工事予定および交通規制情報を適切に提供していく。


 同日には2018―20年の中期計画も発表した。取り組み方針は①安全・安心の追及、②快適・ベンチなサービスの提供、③新たな事業領域への挑戦、④技術開発の推進、⑤経営基盤の強化、からなっている。橋梁点検および道路付属物の点検率を完了させるほか、健全橋梁率については現在と同水準を保つ。ただし修繕着手済み橋梁数は2017年の13橋(499径間)が48橋(2,453径間)、要修繕橋梁数は23橋(532径間)が51橋(3,093径間)と大幅に増加する見込みで、補修に関する費用は大幅な増加が見込まれる。新たに導入する渋滞対策の実施累計箇所数も6箇所に増やす方針。技術開発については毎年10件程度を目標にしていく。


中期計画数値目標(一部抜粋)