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シールの手間を劇的に改善

ニチバン 低圧注入用シールテープ「せこたんCS-5010」を展開


 ニチバンは、コンクリートのひび割れの低圧注入工に用いるシール材用途に、貼り付けるだけで手軽にシールができるシールテープ「せこたんCS-5010」を展開している。既に高速道路の壁高欄や鉄道トンネルなどで20件程度の採用事例(含試験施工)がある。


「せこたん」の荷姿 上段がテープ本体、下段はプライマー

 「せこたん」の特徴は、青色半透明のシールテープであること。養生時間は春~秋で30分程度、冬でも1時間程度と従来に比べて短い。半透明なので補修材の注入状況を施工しながら視認できる。施工後の剥離も手やスクレーパーで簡単に剥離できる。また、長さ方向に50mm間隔で目盛りのような筋が付いているので、注入座金固定の位置を決めやすいというメリットも備えている。反面、アクリル樹脂系の注入材は、せこたんと接触すると硬化が遅くなるため、使うことは難しく、エポキシ系の低圧注入工法のみを対象としている。


「せこたん」の施工例

 せこたんは、テープ本体(1巻当たり幅60mm×長さ18m)と専用プライマーから構成されている。テープ本体は225µmの厚さでPETの基材に粘着剤が塗布してある。225µmと比較的厚いのは、注入圧に負けないように、厚めの基材を使用しているため。粘着剤は凹凸に追従するようできるだけ厚くしているが、あまり不陸が大きいとそのままの適用は難しく、その際はサンドペーパーやスクレーパー、ディスクサンダーなどで不陸を修正する必要がある。

 施工手順および所要時間は下図の通り。せこたん自体の施工は注入座金の固定まで合わせて1時間前後しかかからない。施工後の剥離は約5分程度で完了する。


施工手順および所要時間例


 従来のシール材は、塗布後養生時間を①24時間程度要するものや、②2液を混合するタイプが使用されていた。せこたんは①に比べると、養生時間を飛躍的に縮減できる。②と比較すると使用時は練り混ぜ時間を短縮する効果しかないが、撤去時は②がバーナーやグラインダーで後処理する必要があるのに比べて、せこたんは剥がすだけで済むというメリットがある。

 1巻当たりの設計価格は5000円。年間販売は5000万円を目指している。(井手迫瑞樹)

(2017年12月25日掲載)