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阪神高速グループ、大手ゼネコン、コンサル、PCファブ等28社が参加

UFC道路橋床版研究会が設立総会開催

 阪神高速道路グループや大手ゼネコン、建設コンサルタント各社、PCファブなど28社からなる「UFC道路橋床版研究会」の設立総会が、30日東京・ホテルグランドヒル市ヶ谷で開催された。初代会長には東京工業大学の二羽淳一郎教授、幹事長には阪神高速道路の上松英司技術部長が選ばれた。「UFC(超高強度繊維補強コンクリート)道路橋床版」は、超高強度繊維を用いることで薄く軽量で高い耐久性を発揮する床版。ワッフル型と平板型の2タイプがあるが、ワッフル型は鋼床版とほぼ同等の重さに軽量化している。また、平板型はワッフル型の較べれば2倍程度の重量になるが、それでも既存のPC、RC床版と比較すると半分以下に軽量化し、かつ耐久性の高い道路橋床版を実現できる。


二羽会長/上松幹事長

 二羽会長は「UFCについてはすでに2004年に土木学会から設計・施工指針(案)が発刊されており、その前の2002年には酒田みらい橋が建設されている。竣工以来15年が経過しているが、全く損傷は見られていない」と耐久性の高さに言及した。また、「2010年には羽田空港D滑走路にも使用されたが、これも問題なく運用されている」と述べた。

 その上で「UFCはセメント系の複合材料でありながら、鋼材に十分に匹敵する構造部材であると考える。会員の皆様の英知を結集して道路橋床版として普及され、我が国の社会インフラの安全・安心の貢献できるようにしていきたい」と抱負を述べた。

 また、上松幹事長は、「阪神高速道路の営業延長の中で鋼床版の占める割合は約1/3を占めている。鋼床版の面積は同じ都市高速である首都高速道路の倍以上に達する。そのため疲労損傷対策は当社のメンテナンスの重要な課題となっている」と現状に触れた。

 一方で「都市高速道路は住宅密集地に建設されているため、工事上の制約は厳しいものがある。今後は新設プロジェクトとして大阪湾岸道路西伸部、リニューアルプロジェクトとして大規模更新・大規模修繕事業を進めていかなくてならない。その際は鋼床版が持っている軽くて施工性に富む点は生かしていかなくてはならない。そういった課題に対応するために軽くて耐久性の高いコンクリート系床版であるUFC床版を開発し、現場実装できる段階にきた」と述べた。

 その上で、今後は「阪神高速道路という小さいフィールドだけでなく日本の多くの橋梁、ひいては海外でも使って頂くために、本研究会を通じてUFC床版の品質の確保・向上、それに資する会員企業各社の技術力の共有・研鑽を通じて、同床版が普及するよう努めていきたい」と話した。

 参加28社は次の通り。

 特別会員:阪神高速道路、阪神高速道路技術センター。

 一般会員:オリエンタルコンサルタンツ、建設技術研究所、綜合技術コンサルタント、大日本コンサルタント、中央復建コンサルタンツ、長大、日本工営、日本構造橋梁研究所、阪神高速技研(以上、建設コンサルタント)、IHIインフラ建設、オリエンタル白石、鹿島建設、カジマ・リノベイト、清水建設、昭和コンクリート工業、東洋建設、ドーピー建設工業、阪神高速技術、富士ピー・エス、三井住友建設(以上、建設会社)、技建、都築コンクリート工業、日本コンクリート工業(以上、製造会社)。

 賛助会員:北川鉄工所、GCPケミカルズ、住友電工スチールワイヤー。


28社が参加した