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床版評価、長寿命化技術という2分野を検討

床版 維持管理分野の小委員会始動

 土木学会鋼構造委員会道路橋床版の点検診断の高度化と長寿命化技術に関する小委員会は、22日に第1回全体委員会を土木学会で開催した。本委員会の委員長には中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋の橘吉宏氏、副委員長には近畿大学の東山浩士教授、幹事長にはIHIの塩永亮介がそれぞれ就いた。橋梁床版の維持管理という適時な課題でもあり、委員は顧問も合わせると56人という大人数の委員会(下写真)となった。


 検討コンセプトは「RC床版の維持管理における方向性」。適切な補修補強をしつつも維持管理費の低減が必要という流れから「①床版評価」、「②長寿命化技術」という2つの分野について、それぞれ検討していく方針。

①はNEXCO総研の緒方辰男氏が分科会長を務める。同分科会では、維持管理コストを低減するためにも、損傷の早期把握が必要であり、そのために効率的で高精度な非(微)破壊検査技術の導入、安全性・耐久性の的確な評価を目指すための議論、検討を行う。具体的には2016年にまとめた道路橋床版の維持管理マニュアル2016の改訂を目指し、床版たわみに着目したFWDなどのよる評価手法の検討、中性化法などによる床版含水状況の把握、微破壊検査や電磁波レーダー法などによる床版内部の損傷状況の把握、更新・修繕の判断・評価を含めての調査研究、地方自治体が使いやすいマニュアルにしていく――などを議論、検討する。

 ②は奈良建設の佐藤貢一氏が分科会長を務める。床版防水システム改良と排水性向上技術について検討していく。具体的項目としてはグースアスファルト(高機能グース)舗装、橋面コンクリート舗装――など。

 同小委員会では、第10、11回の床版シンポジウムの開催と論文集の発刊により研究成果を発表するとともに、最終的成果として「道路橋床版の維持管理マニュアル2016」の改訂――複合劣化床版の評価方法強化、延命化技術の強化――や「橋面コンクリート舗装の手引き」の発刊などを行う予定だ。(井手迫瑞樹)