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日本最大級の大断面シールド工事

阪神高速道路 大和川線シールドトンネル貫通 

 阪神高速道路が事業を実施している阪神高速大和川線シールドトンネル工事でシールドマシンが最終立坑に到達したトンネル貫通式(鹿島建設と飛島建設の工事共同体主催)が3月27日午前11時から、大阪府堺市堺区の工事ヤード発進基地内の特設会場で開催された。同式典には関係者ら約120人が参加した。冒頭、発注者を代表して阪神高速道路の今木博久建設・更新事業本部長が同シールド工事は同社の泥土圧工法として初となる点や①直径12.47mの大断面のシールドマシンの使用②西向きの先行と東向きの後行トンネル間の超近接(最少1m以下)③往復約4kmの長距離施工(平面線形の90%が曲線)――の3点の特徴を述べ、「今後はトンネル内の施設や舗装や整備に取り組んでいく。一刻も早い大和川線の建設事業の完了を目指して努力したいので皆様のご支援やご協力をお願いしたい」とあいさつした。

 来賓として出席した田村恒一堺市副市長は「同トンネル工事は西日本最大級の大口径でわずか1㍍弱の離隔で掘進する極めて高度な技術を必要とするもので、工事に携わった方々に敬意を表したい。全線開通目標の平成31年度末まであと3年だが、大和川線の工事は着実に進んでいる。大和川線は大阪都市再生環状道路の一翼を担う関西経済の活性化に重要な道路。引き続き皆様のご支援ご協力をお願いしたい」と述べた。

 式典では、関係者らによる久寿玉開披や鏡開き、大和川線沿線連絡協議会の佐々木守会長の発声による乾杯でトンネル貫通の門出を祝った(下写真)。


  また、施工者を代表して鹿島建設の風間優常務執行役員関西支店副支店長が「阪神高速道路の技術的サポートで貫通を迎えられたことに感謝する。今後の工事も誠心誠意努力して無事良き成果に仕上げ皆様に届けたい。本工事では発生した残土をトンネル路床への利用がリデュース・リユース・リサイクル推進協議会より国土交通大臣賞を受賞した。今後の大断面シールド工事の先駆けとして貢献すると思う」と述べた。

 式典終了後、出席者は立杭下で見学も行い、貫通工事の終了点を視察した(下写真)。

 

 貫通するトンネルは、阪神高速6号大和川線のうち、堺市堺区遠里小野町4丁から北区常磐町1丁までの約2km。大和川線は都心部の慢性的な渋滞や沿道環境を改善する新たな環状道路の一部となる路線で阪神高速道路4号線から分岐し、14号線松原線に連絡する全長約9.7kmの自動車専用道路。本工事の貫通により、同社の施工区間におけるトンネルが全通する。

 工期は2008年2月2日から2019年3月31日、泥土シールド工法(マシン外径12.47m)、路線延長は4,078㍍。立杭築造は中間に1カ所。


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