道路構造物ジャーナルNET

既に400箇所で実績 NETIS登録も完了

ECO-SCOP工法 安全かつ簡易に既存塗膜を採取可能

公開日:2017.01.28

 防食塗装研究所(北海道恵庭市、黒田清一代表)は、鋼橋など鋼構造物の塗装塗り替えに際して行わなくてはならない鉛やPCBなど有害物が既存塗膜に含有されていないかを確かめる調査のための塗膜片(塗膜分析試料)採取に関してポリエチレン製の専用塗膜採取用具(商標登録第5734488号、 特許出願中(特願2015-223458))を使うことで安全かつ簡易に施工できるECO-SCOP工法を展開している。2015年の開発以来、道内ではNPO法人鋼構造物塗膜処理等研究会が活用し既に400箇所で適用されており、このほどNETIS登録も完了した(NETIS番号HK-160021-A)。

塗膜採取専用用具の取り付け方法

平面部以外の取り付け/両面テープ後のテープ取り付け作業
ECO-SCOP工法は、専用塗膜採取用具を調査に必要な面積を二重接着により完全密封した上で超硬刃ケレン工具などの専用工具を使って塗膜片をかき落とし、用具の下部に設置している塗膜片回収袋部面を切断し、塗膜片の入った部分を封印して切断して回収することで安全かつ簡易に調査用塗膜片を採取するもの。全て同専用塗膜採取具内での作業となるため、特別な足場や養生シート、作業者を保護するための設備は必要ない(但し高所作業など対象個所に接近できない場合は高所作業車などを別途必要とする)。専用工具、養生治具となる専用塗膜採取用具は軽量であるため設置の手間を必要としない。密封化された用具の空間内での施工であるため、不純物が混じらない等の分析用塗膜としてのメリットを有する。また、使用する専用塗膜採取具は塗膜剥離剤や溶剤に溶解しない素材であるため、乾燥塗膜および軟化・膨潤塗膜などにも溶けず、塗膜の分析試験に適した塗膜(分析試料)の採取も安全に行うことができ、乾燥塗膜又は湿潤塗膜など分析目的に適した塗膜試料が提供できる。

分析塗膜採取後の状態
 従来工法は、塗膜片採取の際に2種ケレン相当の動力工具による作業を必要とするため相応の飛散防止養生や、(鉛やPCBなどの有害塗膜を混入している可能性があるため)吸引事故防止のための保護マスク、保護メガネなどを着用する必要があった。
 施工コストは従来の半分以下に抑制できるほか、工期は半日程度であり、従来の1/5に短縮できる。問い合わせは同社メールアドレス(kuroda-s@wonder.ocn.ne.jp)、携帯電話090-3118-3769まで。

お問い合わせ
当サイト・弊社に関するお問い合わせ、
また更新メール登録会員のお申し込みも下記フォームよりお願い致します
お問い合わせフォーム