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「道路橋床版の維持管理マニュアル2016」、「道路橋床版防水システムガイドライン2016」なども講習

第9回道路橋床版シンポジウムを開催

 土木学会鋼構造委員会道路橋床版の複合劣化に関する調査研究小委員会(大田孝二委員長)は、11月1、2日に東京・四谷の土木学会で第9回道路橋床版シンポジウムを開催した。161人が参加し、36の論文が発表され、議論された。加えて前川宏一東京大学大学院教授による基調講演「多相モデルによるコンクリート床版の余寿命解析とデータ同化」が行われた。また、2日目は同委員会の成果である「道路橋床版の維持管理マニュアル2016」、「道路橋床版防水システムガイドライン2016」および「道路橋床版の橋面コンクリート舗装」について詳しい講習がなされた。


大田委員長/基調講演は前川宏一教授が行った


シンポジウムには161人が参加した

 大田委員長は開会挨拶で「今回は第9回床版シンポジウムと当小委員会の成果報告を兼ねて開催しています。当床版委員会は平成9年の開始以来5期目を迎えておりまして、最初の委員長は松井繁之先生であり、私はその際幹事長を務めさせていただき、以来何らかの形で関わらせていただきました。当初は輪荷重による抜け落ちという問題がありまして、その損傷メカニズムを調査するということから始まりました。その後鋼少数主桁という新しい形式が世に出て、そのためのPC床版や合成床版など新しい床版の開発、鋼床版においても疲労の問題があることからそうした検討を行ってきました。床版は近年、アスファルトに近い床版上面が土砂化する損傷も目立ってきています。これは(抜け落ちが)床版厚が薄い古い損傷で起きるのに対し、土砂化は比較的厚い床版で起きています。床版の損傷形態が変わったわけですが、その時、同時に水の影響が明らかになってきまして防水層もしっかりやっていこうという風になりました。かように床版に要求される技術は少しずつでありますが、当初と比べれば大きく変わってきています」と話した。

 そのうえで「今回は成果品として最新の知見をわかりやすく紹介した『道路橋床版の維持管理マニュアル2016』および『道路橋床版防水システムガイドライン2016』を土木学会から鋼構造シリーズとして発刊するとともに、主に自治体の道路橋床版を意識した道路橋床版の橋面コンクリート舗装も配布しました」と紹介し、「こうした成果物が広く利用されることを期待します」と話した。


成果物である道路橋床版の維持管理マニュアル(水色の本、鋼構造シリーズ27)および

道路橋床版防水システムガイドライン2016(鋼構造シリーズ28)