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無機質コーティング協会

技術講演会を開催

 無溶剤・無機質の一液性塗料「セラマックス」およびセラマックス工法の提案、普及を行う無機質コーティング協会は7月6日、兵庫県尼崎市のホップインアミングで技術講演会を開催した。

 当日は、阪神高速技術の角和夫・技術部次長が「有機系から無機形へ―関西から挑戦-」をテーマに、大鳴門橋や門崎高架橋など自身が関わった工事について採用した防食工法を紹介すると共に大型構造物の塗装に関する課題と解決策を紹介した。「海上で高所といった施工環境や、鉛の自然環境への影響などが課題であり、環境対策やLCCを最小にするために塗り替え回数を少なくするなど、長持ちする塗装が求められている。それに対してチョーキングが無く、耐久性が優れる塗料として、セラマックスの環境性能や耐久性など性能が認められ、2010年から阪神高速で試験採用されている」と紹介した。

 守屋進・土木研究所統括主任研究員は「道路橋の長寿命化と塗装」をテーマに、全国で老朽化した橋のメンテナンスについて話した。現在、建設後50年を越える幅2メートル以上の橋は全体の2割あり、10年後には全体の4割に増え、落橋などの問題が今後増え続ける可能性がある。そのため「国による点検の制度化や技術開発の推進、既設道路のデータベース作成が進められている」とし「塗料に関しては、鋼道路橋の防食塗装に様々な方法があるが、それぞれに課題がある。無溶剤形無機系塗料は、無機系と称する塗料が多いものの、定義が明確でなく、規格や評価を確立させる必要がある」と話した。


講演した角氏(左)と守屋氏(右)