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大阪湾岸道路西伸部 六甲アイランド地区橋梁上部工詳細設計を実施中

阪神高速道路 淀川左岸線は大阪万博開催前の供用を目指す

公開日:2021.10.28

 阪神高速道路(吉田光市社長、右肩写真)は26日、大阪市内の本社で今年度の取り組みや現状についての記者会見を開催し、淀川左岸線など建設中の路線やリニューアル工事の進捗状況などを報告した。
 建設中の路線では、①淀川左岸線2期(海老江地区や豊崎地区の開削トンネル・橋梁の工事に向けた橋脚基礎工など)②淀川左岸線延伸部(トンネルやシールド立坑などの設計検討や堤防・道路一体構造の安全性などの検討、工事に向けた地中障害物除去工事)③大阪湾岸道路西伸部(長大橋の基礎構造や上部構造に対する耐震・耐風・景観などを観点とした有識者の検討)――などについて説明。特に淀川左岸線については「大阪万博の開催に間に合わせたい」と述べた。


淀川左岸線(2期)・延伸部(左)と大阪湾岸道路西伸部(右)の進捗状況

 リニューアル工事では、構造物の長寿命化に向けた「高速道路リニューアルプロジェクト(大規模更新・修繕事業)」のうち構造物の全体的な取替えなどにより機能や性能の向上を図る「大規模更新事業」として、①3号神戸線・湊川(耐久性の向上や最新の耐震基準への適合のため、既設橋脚間に新たな橋脚を設置)②14号松原線・喜連瓜破(橋梁全体の架替え事業に向けての検討)③15号堺線・湊町(鋼製基礎の施工前の地下埋設物移設)④1号環状線リニューアル工事(コンクリート床版の長寿命化に向けた高性能床版防水など)――の状況を説明した。


リニューアルプロジェクトの進捗状況

 吉田社長は「工事はコロナ禍の影響を特段に受けず進んでいる」と述べた。
 そのほか、営業状況では、緊急事態宣言が発令された期間だった4~9月の交通量と料金収入がコロナ禍前の2019年と比較して約1割減少したことを報告した。ただ、物流を担う大型車両は落ち込みが少ないことが確認されている。
(佐藤直人)

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